“まざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
30.6%
13.9%
明歴2.8%
2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国木田君は「国民新聞」派から、島崎君は「文学界」派から、私は何方かといへば「硯友社」派から出て来て、そして次第に一緒にまざり合つて行つた。
『蒲団』を書いた頃 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
先日こなひだの特別議会が済むと、田舎出の議員の多くは汽車に乗込んでぞろぞろ国元へ帰つてつた。そのなかに山口県選出の三すみ哲雄氏もまざつてゐた。
「はっははは、しかし可愛いだろ、こんなのは余興だけど家にゃ素晴らしいのがいるぜ、犬の王者のセントバーナードのもいる、こいつは少し、まざっているかも知れんが」
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
それで其様なことを口走ったのだということが、明歴まざと見え透いている。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
藁色わらいろ薔薇ばらの花、稜鏡プリズム生硬なまな色にたちまざつた黄ばんだ金剛石のやうに藁色わらいろ薔薇ばらの花、扇のかげで心と心とをひしと合せて、のぎにほひをかいでゐる僞善ぎぜんの花よ、無言むごんの花よ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)