“果”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はて40.9%
はた21.4%
16.1%
9.8%
このみ2.0%
はか1.5%
おお1.5%
くわ1.1%
くだもの0.9%
はてし0.8%
0.5%
はつ0.5%
ハタ0.5%
おほ0.3%
くだ0.3%
0.3%
はたして0.3%
ハテ0.3%
0.2%
0.2%
おち0.2%
おわ0.2%
0.2%
はし0.2%
はたし0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何處どこさがしても、一片ひときれもないどころか、はて踏臺ふみだいつてて、押入おしいれすみのぞ
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
殿の屋形にいてからの姫は日夜拷問ごうもん責苦せめくい、そのはてはとうとう屋形のうしろの断崖から突き落されてこと切れた。
それから帰りに奈良へ寄って其処そこから手紙をよこして、恩借の金子きんすは当地において正につかはたし候とか何とか書いていた。
正岡子規 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
出るときは、はたしてあの帆村とかいう探偵立合いの下に、肉ポケットの中を入念に調べられたが、それは彼等を失望させるに役立ったばかりだった。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つかてて、みはりながらも、すぐそれなりにうと/\する。呼吸いきを、ともしびはるゝやうにえる。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこでわたしたちもまたなつかしい冬の休息所を見捨みすてて、またもやれない漂泊ひょうはくの旅に出て行かなければならなかった。
次なる者は、牧者に讓らんとて(その志善かりしかど結べるしかりき)律法おきて及び我とともに己をギリシアのものとなせり 五五—五七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
大次郎は、ざくろののはぜたような、傷だらけの顔に、硬い微笑をつくって、片手に女髪兼安を引っさげたなり、前のめりに、佐吉の前へ来て立った。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夏の圖を見れば、童ども樹々のめぐりを飛びかひて、枝もたわゝに實りたるこのみを摘みとり、又清き流を泳ぎて、水をもてあそびたり。
雛芥子ひなげしくれないは、美人の屍より開いたと聞く。光堂は、ここに三個の英雄が結んだ金色こんじきこのみなのである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかしその華やかにして遠慮がちな新婚生活は、一心同体となって勇ましくも荊棘いばら多き人生行路を突き進まんには、余りにはかなき生活であります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
大体土瓶の運命ははかないもので、口がこわれ、ふたれ、耳がもぎれ、それに火という敵と闘わねばなりません。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「オオ。ヤ、えらい奴じゃ。よくやり居った。思いついて出たのもえらいが、つけおおせたとは、ハテ恐ろしい。女にしては恐ろしいほどの甲斐性者。シテ……」
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
(自分一人に、こんな人数を向けて——斬り破る見込みはない。斬り破っても、逃げおおせるものでない。潔く、捕えられた方がいい)
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
わたくしはのちよりして前を顧み、くわよりして因を推し、錦橋瑞仙のさいさはを信任することが稍過ぎてゐたのではないかと疑ふ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
この力はその作用によらざれば知られず、あたかも草木くさき生命いのち縁葉みどりのはに於ける如くそのくわによらざれば現はれず 五二—五四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それにトマトや西瓜や、人の目をひく色濃い夏のくだものは大方場退ばひけになつて、淡々しい秋の果がボツ/\ならべられてある。
茗荷畠 (新字旧仮名) / 真山青果(著)
女中はまめまめしく出て行った。子供は楽しげに粔籹おこしごめやら、したくだものやらを食べはじめた。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
はてしなき苦しみの世にくだり、またわが淑女の目に擧げられて美しき巓をばわが離れしその山をめぐり 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
姨捨山の月霜にして、はてしなき谷の、暗きもやの底に、千曲川は水晶の珠数の乱るるごとく流れたのである。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
因果、又は因縁という言葉は、正確に言いますと、いんえん、ということで、この世の中のあらゆるものの存在のすがたの説明であります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
故に、たとえ悲しみに沈み、思いに悩む人も、真に其の悲しみというものを感じ、心に味い得た人は、やはり、其処に生きているだけのいがあるのだ、いくら、富有な境遇に在ても夢のような生活を送っている人もある。
夕暮の窓より (新字新仮名) / 小川未明(著)
その人の歌ったあかくしてしかも凍りはつるという太陽は北極の果を想像しないまでも、暗い巴里の冬の空に現に彼が望み見るものであることを想って見た。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
七人なゝたりの淑女は、とある仄闇ほのぐらき蔭(縁の葉黒き枝の下なる冷やかなる流れの上にアルペの投ぐる陰に似たる)はつる處にとゞまれり 一〇九—一一一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ほゝき鳥は、先の世で、御經オンキヤウ手寫の願を立てながら、えハタさいで、死にでもした、いとしい女子がなつたのではなからうか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
ほゝき鳥は、先の世で、御經オンキヤウ手寫の願を立てながら、えハタさいで、死にでもした、いとしい女子がなつたのではなからうか。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
どうせ遠い道を逃げおほせる事の出来ないのが、胸に分かつてゐたのでせう。
我尊しの冗語じようご漫語まんご、我をばあざむおほすに足らんや、恨みは恨み、あだは讐、かへさでは我あるべきか、今は一切世間の法、まつた一切世間の相、森羅万象人畜草木しんらばんしやうにんちくさうもく
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
くだもの屋の溝板どぶいたの上にはほうり出した砲丸ほうがんのように残り西瓜すいかが青黒く積まれ、飾窓かざりまどの中には出初めのなし葡萄ぶどうが得意の席を占めている。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこへ娘は前の日と同じ服装で、くだもの鉢と水差しを持って入って来た。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「野薔薇が咲いてる。——あれは秋になると南天の実のやうな赤い実がつてかはいらしいもんですよ。」
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「まあそんならよかつた。私は今裏へ胡瓜を蒔いて置きましたのい。見てゝ御覽なさい。今に芽が出て、だん/″\に延びて行きますけ。去年千葉で澤山らせたでせう。私はこれからあれが大きくなるのを樂しみにして、毎朝出て見ますのい。」
胡瓜の種 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
卞和へんくわが玉も剖之これをわればうちはたして有玉たまありといへば、石中に玉をはらみたる事鍛冶かぢくだきたる玉卞和へんくわが玉にるゐせり。
卞和へんくわが玉も剖之これをわればうちはたして有玉たまありといへば、石中に玉をはらみたる事鍛冶かぢくだきたる玉卞和へんくわが玉にるゐせり。
ナガレ、ヨドミテフチイカリテハ沸々フツフツカカリテハタキハテハ、ミナイツ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
リ伏セニ躍リ行クナド、十六、七歳ノ小姓、草履取ノ末ニイタルマデ、組々トナツテ働キ、手ト手ヲ取ツテ戦ヒ、ハテハ刺シ交ヘ、モトドリヲ掴ミ合ヒ、敵味方一人トシテ
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがえなくも殺されて死んでいたというのです。
——高氏は水を浴びたように立ちすくんだ。誰か自分へ近づこうとこころみた者があるにちがいない。南無三、逃げてくれ、逃げおせてくれと、彼は祈った。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さぞお前は気も済まなからうけれど、とても今のところでは何と言つたところが、応と承知をしさうな様子は無いのだから、なまじひ言合つてお互に心持を悪くするのがおちだから、……それは、お前、何と云つたつて親一人子一人の中だもの
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
婆あ殺し詮議の時に色男と共に法廷へ引き出された古山お酉と云う仲働きの事ですよ、ハイ下女の事ですよ、其のお酉が下女の癖に旨く令嬢に化けおわせたから夫で呆れる
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
橄欖かんらんというの実、木の皮をしぼって作ったという、においのよい、味のいい、すばらしい油——富みたるものは、それを皮膚はだのくすりとして塗りもすれば、料理にも使って、こよない自慢にしているのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
蚕でさえ心にあうところのあるまで、繭をかける場処を選んで、与えられた木の枝の、はしからはしまで歩き廻る——それは何やら満されない本能の求めなのではなかろうか——老爺さん湯川氏も、自分の本質を空しくして、ただ長く生きた九十年の生涯である。
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
僕は酒を飲むことを里子からも医師からも禁じられて居ます。けれども如何どうでしょう。のような目にって居る僕がブランデイの隠飲かくしのみをやるのは、はたして無理でしょうか。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)