“効果”のいろいろな読み方と例文
旧字:效果
読み方割合
ききめ45.8%
こうか16.7%
かうくわ8.3%
しるし4.2%
こうくわ4.2%
エフェクト4.2%
きゝめ4.2%
エッフェクト4.2%
エフエクト4.2%
メリット4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だから僕の所謂いはゆる改造なんていふ漸進主義は、まだるツこく効果ききめが無いのかも知れんね。僕も時々さう思ふ事があるよ。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
ゴルドンはふたりのあいだにおって百方力をつくして、ふたりの交情をやわらげようとつとめたが、それはなんの効果こうかもあたえなかった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
成程なるほど一旦いつたんひと所有しよいうしたものは、たとひもと自分じぶんのであつたにしろ、かつたにしろ、其所そこめたところで、實際上じつさいじやうにはなん効果かうくわもないはなしちがひなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
二つ戸口のこの宿にいることの効果しるし
ルバイヤート (新字新仮名) / オマル・ハイヤーム(著)
カチインと※ずきこ※てくる球突たまつきたまひゞきはさういふ塲面ばめん空氣くうき對應たいおうして、いかにもかんじの美しい、何ともいへない舞たい効果こうくわをなしてゐる。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
此の誤差ごさ混入の効果を、われわれは『キド現象』と呼ぶ代りに、これから『キド効果エフェクト』と呼ぶことにしたいと思います。
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
女房の口添くちぞへは粕漬や山の芋と違つて、画家ゑかきの忘れ物を直ぐ思ひ出させる効果きゝめがある。
而も其手続が簡単であればある程、美の効果エッフェクトは余計強烈である可き筈だ。君はペエタアのルネッサンスを読んだ事があるだろう。
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
見物に与へる効果エフエクトを演伎の根本条件としてゐることでありませう。
演劇一般講話 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
三の新たなる建築物に対してはむしろその効果メリットにおいて認むべきものが少くないと思っている。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)