“おほ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オホ
語句割合
22.9%
18.9%
14.0%
10.5%
7.3%
5.6%
4.7%
4.3%
1.7%
1.3%
1.0%
1.0%
1.0%
0.5%
0.5%
0.3%
0.3%
御褒0.3%
御賞0.3%
0.3%
0.3%
0.3%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
宣言0.2%
御掘0.2%
意富0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
市街まち中程なかほどおほきな市場いちばがある、兒童こども其處そこへ出かけて、山のやうに貨物くわもつつんであるなかにふんぞりかへつて人々ひと/″\立騒たちさわぐのをて居る。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
もつとも、負けてもじつはおごつていたゞく方がおほかつたがどういふのかこの師弟してい勝負せうふはとかくだれちで、仕舞しまひにはれうとも憂鬱ゆううつになつて
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
吃驚びつくりして、つて、すつとうへくと、かれた友染いうぜんは、のまゝ、仰向あふむけに、えりしろさをおほあまるやうに、がつくりとせきた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おほかぶさつてるまゆ山羊やぎのやうで、あかはな佛頂面ぶつちやうづらたかくはないがせて節塊立ふしくれだつて、何處どこにかう一くせありさうなをとこ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
續いて、もう一と打、二た打、すさまじい稻光りが走ると、はためく大雷鳴、耳をおほふ間もなく篠突しのつくやうな大夕立になりました。
相談さうだんして居る中大岡殿はばんすけ十郎建部郷右衞門の兩人より委細の事故聞糺きゝたゞされ吟味の當日たうじつまで主税之助閉門へいもんおほせ付られしにつき主税之助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
小雨を降らせて通り過ぎる真黒な雲のぱつくりと開けたおほきな口のファンタスティックな裂目から、月は彼等を冷え冷えと照して居た。
たゞその大部分がその上に積った洪積の赤砂利や壚※ローム、それから沖積の砂や粘土や何かにおほはれて見えないだけのはなしでした。
イギリス海岸 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「カツプチノ」僧は蝋燭に火をうつして挽歌をうたひ始めたり。マリウチアは我をきて柩のかたへに隨へり。斜日ゆふひおほはざる棺を射て、母上のおん顏は生けるが如く見えぬ。
ひよつとしたら、仕事したなんて人は、自分の虫をいつくしみおほせた所から出発したのかもしれない。
私の事 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
この男はいかにもおほきな荒々しい樣子をしてゐるので、それがたしかに彼女をおぢけさせた。
浮世うきよよくかねあつめて、十五ねんがほどの足掻あがきかたとては、ひとには赤鬼あかをに仇名あだなおほせられて、五十にらぬ生涯しようがいのほどを死灰しくわいのやうにおはりたる、それが餘波なごり幾万金いくまんきんいま玉村恭助たまむらけうすけぬしは
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おほければ則ち疏すべく、路を受くれば則ち戦ふ勿れ。地を択んで而して侵し、碍無ければ則ち進む。此皆棋家の幽微、知らざる可からざる也。
囲碁雑考 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
其の事無くして而して強ひて行かんよりは、之に因りて而して自から補はんに若かず。彼おほくして我寡くば、先づ其生を謀り、我衆くして彼寡くば、努めて其勢を張る。
囲碁雑考 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かれきはめてかたくなで、なによりも秩序ちつじよふことを大切たいせつおもつてゐて、自分じぶん職務しよくむおほせるには、なんでも其鐵拳そのてつけんもつて、相手あいてかほだらうが、あたまだらうが、むねだらうが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
堂のうしろの方に、仏法ぶつぱん々々とこゑちかく聞ゆるに、貴人さかづきをあげ給ひて、れいの鳥絶えて鳴かざりしに、今夜こよひ酒宴しゆえん一一八はえあるぞ。紹巴ぜうは一一九いかにとおほせ給ふ。
おほならばかもかもせむを畏みと振りたき袖を忍びてあるも
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)
「これはこれは過分なる御褒おほめの言葉で恐れ入ります。本員といたしましては……」
数々の下されもの、身に余る御賞おほめの言葉、その上祝い酒まで下されて、六郷左京上々の首尾で帰りましたが
三世十方恒河沙数がうがしやすうの諸仏菩薩に妄執煩悩無きものやある、妄執煩悩無きものやある、何ぞ瞿曇ぐどん舌長したながなる四十余年の託言かごと繰言くりごと、我尊しの冗語じようご漫語まんご、我をばあざむおほすに足らんや、恨みは恨み、あだは讐
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
みなぎるや、おほき水、あめかたぶけぬ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
我が薄井うすゐの家は土地に聞えし名家にて、身はその一つぶもの成りしも、不幸は父母はやくせて、他家ほかに嫁ぎし伯母の是れも良人をつとを失なひたるが、立帰りて我をばおほしたて給ひにき
雪の日 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれ曙立あけたつの王におほせて、うけひ白さしむらく一〇、「この大神を拜むによりて、まことしるしあらば、このさぎの池一一の樹に住める鷺を、うけひ落ちよ」
かれ人民富めりとおもほして、今はと課役おほせたまひき。ここを以ちて、百姓おほみたから榮えて役使えだちに苦まざりき。かれその御世を稱へて聖帝ひじりの御世一一とまをす。
もののかずならぬそれがし大役たいやくおほせつけくだされさふらふこと、一世いつせい面目めんぼくさふらへども、暗愚斗筲あんぐとせうそれがし何事なにごとをか仕出しいだしさふらふべき
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かごなかなる何某なにがしづるにもでられず、おほせにそむかば御咎おとがめあらむと、まじ/\として煙草たばこへば、幼君えうくん左右さいうかへりたまひ、「いまこそかね申置まをしおきたる二人前ににんまへ料理れうりまゐれ」とめいぜらる。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おほにただ、おほに泣きこもりぬ。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おほにただおほくらむ。
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
おほにただ、おほに泣きこもりぬ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
おほにただおほくらむ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
ときまだ與吉よきちらなかつた。卯平うへいだまつて五りん銅貨どうくわげた。そば一人ひとり老人としよりがそれをひろはうとしてせると與吉よきち兩方りやうはうかけてそれからもつおほうた。かれはそれをかたつかんで
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
目をおほふといふことから出て居るので、希臘の古代に神秘、乃ちミステーリオン(Μυστηριον)と云へば、宗教の儀式で——たとへば、エレウシスに祭つてあつた※物の母神
神秘的半獣主義 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
花の品甚だおほきにや、享保の頃の人の数へ挙げたるのみにても六十八種あり。これもまた好み愛づる人の多くなれば、花の品の多くなり行くこと、牡丹などの如くなるものならん。
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
和銅五年正月二十八日正五位の上勳五等 おほ朝臣あそみ安萬侶やすまろ
たッた一をでも宣言おほせられたならば、小生それがし滿足まんぞくいたす。たゞ嗚呼あゝ」とだけさけばっしゃい、たッた一言ひとことラヴとか、ダヴとか宣言おほせられい。
其所そこつてもいですか』と遠慮勝ゑんりよがちうてると、令息れいそくわらひながら『何處どこでもよろしい、つたところ御掘おほりなさい』とはれる。
意富おほの臣小子部ちひさこべの連、坂合部の連、火の君、大分おほきたの君、阿蘇の君、筑紫の三家みやけの連、雀部さざきべの臣、雀部の造、小長谷をはつせの造、都祁つげの直、伊余の國の造、科野しなのの國の造、道の奧の石城いはきの國の造
夏の暁、潮風涼しく、松の林の下道こぼるる露のおほきとき、三々また五々、老幼を問はず、男女を択ばず、町に住める人々の争て、浜辺に下りゆくを見る。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
何時いつもいつも、梵音ぼんのんたへに深くして、おほどかなるは
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
何時いつもいつも、梵音ぼんのんたへに深くして、おほどかなるは
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
曲がり角曲がり角に金網でおほうた、巨大な燭台が置いてあって、その光が遠くまで届くからであった。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)