“集”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あつ36.8%
つど20.4%
たか17.9%
あつま16.0%
かた1.3%
1.1%
あつめ0.9%
だか0.9%
しゅう0.6%
すだ0.6%
0.6%
つどひ0.4%
しう0.2%
しふ0.2%
あつまっ0.2%
0.2%
あつまり0.2%
かたま0.2%
くだ0.2%
さわ0.2%
0.2%
たが0.2%
0.2%
よせ0.2%
0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こうしたひとたちのあつまるところは、いつもわらごえのたえるときがなければ、口笛くちぶえや、ジャズのひびきなどで、えくりかえっています。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いや、なにまをうちに、ハヤこれはさゝゆきいてさふらふが、三時さんじすぎにてみせはしまひ、交番かうばんかどについてまがる。このながれひとつどねぎあらへり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
転がつた無頼漢ならずものは、埃のなかで蛙のやうに手足をばたばたさせながらわめいた。附近あたりには同じやうな無気味のてあひがぞろぞろたかつて来た。
余は昨夜も例の如く街にの見ゆるや否や、たゞちに家を出で、人多くあつまり音楽湧出わきいづるあたりに晩餐を食してのち、とある劇場に入り候。
夜あるき (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
五、六人の大官が、綺羅星きらぼしかためたように美々しい一団となって通りかかった。加納遠江守はすぐわかる。眼じりに有名な黒字ほくろがある。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
お職女郎の室は無論であるが、顔の古い幅の利く女郎の室には、四五人ずつ仲のよい同士がッて、下戸上戸飲んだり食ッたりしている。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
(遊びました)といふのは嘘で、先生は其麽事をして、生徒の心を散るのを御自分の一身にあつめるのです。さうしてから授業にとりかゝるのです。
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
雨の日の無為しょうことなし、物見高い江戸っ児の群が噪いで人だかりは増す一方、甘酒屋が荷を下ろしていたが実際相当稼ぎになるほどの大人気。
孝孺こうじゅしゅうは、そのひと天子のにくむところ、一世のむところとなりしをもって、当時絶滅に帰し、歿後ぼつご六十年にして臨海りんかい趙洪ちょうこうに附せしより、またようやく世に伝わるを得たり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
浪の音にはれた身も、とりに驚きて、添臥そいぶしの夢を破り、かどきあけてくまなき月に虫の音のすだくにつけ、夫恋しき夜半よわの頃、寝衣ねまきに露を置く事あり。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
垣根なるうつ木の花は扱きめてぞろりと土に棄てられにけり
長塚節歌集:3 下 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれらはまた我をそのつどひのひとりとなしていと大いなる譽を我にえさせ、我はかゝる大智に加はりてその第六の者となりにき 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
師と友とわれとし読みてうなづかば足るべきしう智者ちしや達に言へ
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
清し高しさはいへさびし白銀しろがねのしろきほのほと人のしふ見し(酔茗の君の詩集に)
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
猫も杓子しゃくしも政府の辺に群れあつまって、以前の賊徒今の官員衆に謁見、れは初めて御目おめに掛るともわれまい、兼て御存じの日本臣民で御座ござると云うような調子で、君子は既往を語らず
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そして、今夜にも火事が打始ぶつぱじまらねえ者でもえといふので、若い者がひるから学校へ寄りつて、喞筒の稽古をて居るんでごわす。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
他人と共ならでは立ち得ざる人は独立には非らざるなり、独立どくりつのぞむものはひとりで立つべきなり、而して独立どくりつひとあいあつまりて始めて独立どくりつ教会けふくわいもあり、独立どくりつ国家こくかもあるなり
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
しかも三つともかたまっていたから、なおさら変であったが、自分が這入はいるや否や、三つの頭はたちまち離れた。その間から、つぼが見えたんである。壺の下からさいが見えたんである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
色斯おどろきてがり、かけって後くだる。曰く、山梁さんりょう雌雉しちよいかなよいかなと。子路これむかえば三たびはねひろげてつ。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
さアうも近所では大騒ぎ、寄るとさわると此のお筆の評判ばかりでございます、或る人はしきりに不承知を唱えまして何しろおかみはお慈悲だってえが大違いだ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
夜眼にもるくヌッと出る脛を、虻がかったかバンと打ち、てのひらを返すと顎を擦り、じーっと行手を隙かして見たが、ブッツリ切ったは刀の鯉口、故意わざと高い足音を立て
村井長庵記名の傘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(ああ、こいつは悪くなって来た。みんな悪いことはこれからたがってやって来るのだ。)
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しかもれいる母達よ。御身等の名を以て己は行う。
全体大切な児童こども幾百人なんびゃくにんよせるのだもの、丈夫な上に丈夫に建るのが当然あたりまえだ。今日一つ原に会ってこの新聞を見せてやらなければならん
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
アガメムノーン總帥の舟のめぐりにるを見る
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)