“あつめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
45.5%
集金27.3%
熱目9.1%
9.1%
集中9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つかひし事必らず口外こうぐわいなすべからずと吉平へもかた口止くちどめして濟し居たりしがたれる者もなく其年もはや十二月となりて追々おひ/\年貢ねんぐの上なふ金を下作したさくよりあつめけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
集金あつめに行くうちでも通新町や何かに隨分可愛想なのが有るから、嘸お祖母さんを惡るくいふだらう、夫れを考へると己れは涙がこぼれる、矢張り氣が弱いのだね、今朝も三公の家へ取りに行つたら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
湯槽ゆぶねに浸ると、よい気持である。やや熱目あつめの湯が全身にしみわたり、音を立てるように、旅の疲れが抜けて行く。狭い浴場に、白い湯気が靄のように立ちこめ、電燈が月のようである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
子規子の標準も年とともに進歩したのであろうに前年の選歌をそのままあつめて本にされては、かえって子規子も迷惑じゃあるまいか、とか、そんなことをしては子規子にかられはせまいか
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
いま、この一座が、ぴったり鳴りを鎮めて、浪人ものも、弥四郎頭巾も、いっせいに舐廻なめまわすような視線を千浪の立ちすがたに集中あつめているのを、法外老人もかの女も気がつかなかった。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)