“堅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かた88.2%
かて3.3%
かと2.4%
がた1.9%
かたく0.9%
かたき0.9%
0.5%
けん0.5%
0.5%
たて0.5%
カタ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「きっと、先生せんせいにおあいにまいります。」と、お約束やくそくをしたのです。すると、そのとき、先生せんせい年子としこかたくおにぎりなさいました。
青い星の国へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
読本リーダーに出て来るような初心うぶな娘ッ子だ。きっと物にして見せるよ。俺の歯にかかったらどんなにかて胡桃くるみだって一噛みだ。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
どろくさくてほねかとうございましたけれど、容易よういることができましたので、荒波あらなみうえで、仕事しごとするようにほねをおらなくてすんだのであります。
馬を殺したからす (新字新仮名) / 小川未明(著)
ものがた良人おっとほうでも、うわべはしきりにこらこらえてりながら、頭脳あたま内部なか矢張やはりありしむかし幻影げんえいちているのがよくわかるのでした。
此玉栗をつくるに雪にすこしほを入るればかたくなること石の如し、ゆゑに小児たがひに塩を入るをきんずるなり。こゝを以てみる時は、しほは物をかたむる物なり。
かゝる時は修羅しゆらを二ツも三ツもかくるなり。材木は雪のふらざる秋りてそのまゝ山中におき、そりを用ふる時にいたりてひきいだす。かゝる大材をもひくをもつて雪のかたきをしるべし。
そんでてえもんだから他人ひとにも面倒めんどうられてくれえだからぜにつてんでさ、さうしたら何處どこいたかだましてれてつてね、えゝわしらあねせお内儀かみさん
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この富強は、われわれ臣下の子孫をして、懦弱安穏だじゃくあんのんをぬすむために、築かれてきたものではありますまい。一世けん君のご創業の苦心、二世策君の血みどろなご生涯。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
きぬぎ更へんとて家にかへれば、ベルナルドオとぶらひ來て我を待てり。われ。いかなればこゝには來たる。さきの婦人をばいづくにかおきし。友は指をてゝ我をおどすまねしていはく。け。
其處そこにもほりほとりあかびた野茨のばらえだたてつたりよこつたりして、ずん/\とゆきよろこぶやうに頬白ほゝじろがちよん/\とわたつた。夕方ゆふがたには田圃たんぼしろせん途切とぎれ/\につた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とりへる縄葛ツナネは、此家長の命のカタめなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)