“カタ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:かた
語句割合
30.8%
15.4%
11.5%
11.5%
3.8%
加太3.8%
3.8%
3.8%
3.8%
3.8%
3.8%
3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」
朝晴れて 芽ぶきに早きカタ山の 辛夷コブシ一もと 照り出でにけり
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
神語歌カミガタリウタの末に、天語の常用文句らしい「あまはせつかひ、ことのカタ詞也コトモコヲば」
翁の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
姥は居ずまひを直して、嚴かな聲音コワネで、カタり出した。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
意義の根柢になる表象は、「身」と「カタ」とが聯関してゐるのだが、其がそつくり、ひつくり返つてゐるのではない。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此は古くからの信仰、身のカタ——身形の逆語序である。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其板船が、紀州加太カタの淡島に漂ひついた。其を、里人の祀つたのが、加太の淡島明神だと言ふのである。
とりへる縄葛ツナネは、此家長の命のカタめなり。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其を宵宮にはカタげて宮に参詣しては、新しい護符を貼りかへて貰つて帰つて来るのである。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
和歌の浦に汐みち来れば、カタをなみ、蘆辺アシベをさして、鶴鳴きわたる(赤人——万葉巻六)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私に國を名のり、又は郡を忌避して、カタを稱して居た。其領主なる國造等は、郡領と呼び易へる事になつても、なほ名義だけは、國造を稱へて居たのが、後世までもある。
武蔵野にウラへ、カタき、まさでにも告らぬ君が名、ウラに出にけり(万葉巻十四)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
後人ニ超サレザルハカタ
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)