“象”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたち30.1%
かたど25.2%
かた10.7%
すがた10.2%
ぞう8.3%
ざう4.4%
しょう2.4%
きさ1.9%
しやう1.5%
1.0%
さま0.5%
あら0.5%
かたどり0.5%
かたどるに0.5%
しるし0.5%
もの0.5%
カタ0.5%
カタド0.5%
キサ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
将軍はよろしく人の和をもって、それに鼎足ていそくかたちをとり、もって、天下三分の大気運を興すべきである——と、孔明は説くのであった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
願はくは汝の光をもて我を照らし我をして彼等のかたちをそのわが心にある如く示すをえしめよ、願はくは汝の力をこれらの短き句に現はせ 八五—八七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
望みをばこの高き處に響き渡らすべし、汝知る、イエスが、己をいとよく三人みたりに顯はし給ひし毎に、汝のこれをかたどれるを。 三一—三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
アルレスのバジリカ式の寺院をかたどつた、聖トロフイヌスの納骨箱でさへ黄金こがねの響を、微かな哭声こくせいにして発したのである。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
真中まんなか袂時計たもとどけいほどな丸い肉が、ふちとすれすれの高さにり残されて、これを蜘蛛くもかたどる。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
我を印のかたとなして、贏利虚妄えいりきよまうの特典にし、われをして屡〻かつ恥ぢかつおこらしむることも亦然り 五二—五四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
うら声といふのがある。すがたには影が添ふ。香ひにも何かと湿るものがある。銀箔の裏は黝い。裏漉しの香ひそのものこそ香ひらしく染み出して来る。
香ひの狩猟者 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
精神的の方面を大略述べた後に、その物質的方面のすがたを少しく指摘することはむだではないだろう。また既に読者にはそれが多少わかってるはずである。
空中飛行ひこうぞう曲芸きょくげい猛獣使もうじゅうつかいの芸当げいとう、少女たちのダンスと、演芸えんげいはそれからそれへ
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
仲善なかよしのぞうくまとは、をりふし、こんなかなしいはなしをしてはおたがひの不幸ふしあはせなげきました。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
「月はなかつた筈だな、四月の二十三日だ。その上あの邊には常夜燈も自身番の行燈もない、——狼はおろか、ざうと鉢合せしたつてわからない筈だよ」
花屋敷はなやしきをのがれたざうたふしたきた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
このきわめて安価なる気燄家きえんかは、太平のしょうを具したる春の日にもっとも調和せる一彩色である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
六日の夜は、流言の如く、又焼打の騒ぎあり、翌七日には、市内全く無警察のしょうを現はしけるが、浅草公園の池にては、咎むる者の無きをとし、こい釣大繁昌との報を得たり。
東京市騒擾中の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
大和やまとにはきてからむ呼子鳥よぶこどりきさ中山なかやまびぞゆなる 〔巻一・七〇〕 高市黒人
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
眼路めぢのあなたに生ひ茂げる無花果いちじゆくの森、きさくに
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
〔評〕慶應けいおう三年九月、山内容堂ようだう公は寺村左膳さぜん、後藤しやう次郎を以て使となし、書を幕府にていす。
あんずるまろきは天の正しやうかくは地の実位じつゐ也。
其対象となるものは、神の示すところの「ほ」である。あけたつのミコの場合にも、うけひまをして鷺をうけひ落しうけひ活し、木の葉をうけひ枯しうけひ生かしたとある。神の「ウケふ」を請ふ事になる。
其を、の各方面から解釈し、占あつて言ふ習慣に結びついて来た。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
綾を織る人の世のさま
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
綾を織る人の世のさま
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
武蔵は、いずる植物の本能のように、体のうちから外へ向ってあらわれようとしてまないものに、卒然そつぜんと、筋肉がうずいてくるのを覚えた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天陽てんやうはなれ降下ふりくだり地にかへれば天やうまろかたどりうせて地いんかくなる本形ほんけいかたどる、ゆゑに雪頽なだれは千も万も圭角かどだつ也。
「舜典」に「かたどるに典刑」といい、呉氏がこれを解釈して、「刑を用うるところの象を図して示し、智愚をして皆知らしむ」といい
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
村長の像ならば村費をもって記念像を作る議が可決されているし、地主ならば彼自らが自らの人徳を後世の村民にのこすためのしるしとして、費用を惜まずおのれの像を建設して置きたい望みを洩らしている。
ゼーロン (新字新仮名) / 牧野信一(著)
彼は、無念になって、その心のなかのものを、木彫として現わそうとするだけに過ぎないが、その真摯しんしな狙いどころが、手となり、小刀の先の動きにまでくるあいだに、種々さまざまな雑念が、狙うところの心形しんぎょうを散漫に乱してしまう。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武蔵野にウラへ、カタき、まさでにも告らぬ君が名、ウラに出にけり(万葉巻十四)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
籠は即、太陽神をカタドり、髯は後光を象徴したものといふ次第なのである。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
みよし野のキサ山の木梢コヌレには、こゝだも さわぐ鳥のこゑかも(万葉巻六)