“鼠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねずみ91.7%
ねづみ3.3%
ねず2.2%
0.8%
ネズミ0.6%
ずみ0.3%
ぬずみ0.3%
0.3%
ねづ0.3%
ラッツ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「馬鹿ッ、誰がこんなところに千両箱なんか持込むものか。あればせいぜいねずみくそくらいのものだ。それよりは、音松の身体を捜せ」
するとあるとき、ライオンが猟人かりうどつかまつてしばられたとこへれいねづみて「おぢさん、つといで」とつてしばつたなわ噛切かみきつてやりました。
銘仙矢絣やがすり単衣ひとへに、白茶の繻珍しゆちんの帯も配色うつりがよく、生際はえぎはの美しい髪を油気なしのエス巻に結つて、幅広のねずのリボンを生温かい風が煽る。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さて五欲について思い起こすことは、『譬喩経ひゆぎょう』のなかにある「黒白こくびゃく」の譬喩たとえです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
ねこ、(中略)人家ジンカチヒサキケモノヒトトコロナリ。温柔ヲンジウニシテヤスク、マタネズミトラフレバフ。シカレドモ竊盗セツタウセイアリ。カタチトラ二尺ニシヤクラズ。(下略げりやく
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
二た刻ばかり後、今日一日の店を仕舞い、借りた物は返し、やとった人には手当をやっているところへ、ガラッ八の八五郎はぬねずみのようになって飛込んで来ました。
「ど、どういたしやして、ねずみなんぞたもうしゃしません。若旦那わかだんなにはこれからも、ぬずみのように、チウをおつくしもうせと、こうもうしたのでございます」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
蒙古のいわゆるの年。わが土御門天皇つちみかどてんのうの元久元年。
よるなんかでも、あなたは毛色けいろがおくろいからはなあたま御飯粒ごはんつぶをくつつけてくちをあいてゐればねづさんはくろところしろいものがあるのでよろこんでべにるとべられるつていふぢやございませんか。
帰来僕は、一そう印象の沈澱するを待って、亜米利加アメリカ風に言えば「古い町バアグラッツを起し」てやろうと待ち構えてるだけだ。
踊る地平線:13 附記 (新字新仮名) / 谷譲次(著)