“二十日鼠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はつかねずみ92.9%
はつかねづみ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
部落の子供たちが、おどろいて、二十日鼠はつかねずみのように、ちょろちょろと、駈けて来て、見送っているのが、手にとるように見える。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
その怖い怖い祖父が、翁の前に出ると、さながら二十日鼠はつかねずみのようにと縮みになるのを見て筆者も文句なしに一縮みになった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
次に手ばしこく蒲團をたたんで押入へ押籠む……夜の温籠ぬくもりは、二十日鼠はつかねづみのやうに動くお房のまほりと、中窓から入ツて來る大氣とにさまされて、其處らが廓然からりとなる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)