“羚羊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かもしか87.7%
シャモア3.5%
くらしし1.8%
くらしゝ1.8%
ひつじ1.8%
れいよう1.8%
カモシカ1.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
河が少し開けてかわらに下り立つと、水の流れた跡が箒で掃いたように残っている砂地には、鹿や羚羊かもしかの足跡が無数に印せられている。
渓三題 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
喜作は大正十一年の二月、爺ヶ岳裏の棒小屋沢に羚羊かもしか猟に行ってた時に、雪崩なだれの下になって、その息子と、愛犬と一緒に死んだ。
案内人風景 (新字新仮名) / 百瀬慎太郎黒部溯郎(著)
例の霧を吹くような、羚羊かもしかのするどい声が、仙人山の木隠れに聞えて来て、とうとう幾頭か急斜を走る、というより飛ぶ姿が見られた。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
ズタズタニ肺腑ヲ 荒シテ 羚羊シャモア色ノ微塵ガ犯ス。
逸見猶吉詩集 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
……まず羚羊シャモアを三匹とっつかめえまス。
助七が冬の羚羊くらしし狩りの小屋を打つという『猫の躍り場』はそのあたりで、助七が指さす尾根の上に、小池のある少しばかりの平らが見え、一面に青草——うまそうな——の心持よく茂った斜面に囲まれている、いかにも獣のすみよさそうな楽園めいた趣きだ。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
(熊の事は上巻にいへり)野猪ゐのしゝたけきゆゑ雪ふかくともやすからず、鹿しか羚羊くらしゝなどはよわきものゆゑ雪にはやすし。
白き羚羊ひつじに見まほしく
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
戸をあけたのは若い女で、背が高く、胸が張つて、羚羊れいようのやうな眼と、新月のやうな眉と、アネモネの花のやうな頬と、スレイマンの封印のやうな唇をしてゐる。
地獄 (新字旧仮名) / 神西清(著)
それは、顔から光を発しているかとおもわれるような子で、その容姿や動作が山の羚羊カモシカよりも軽やかだった。