“野猪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のじし28.2%
いのしし25.6%
やちょ20.5%
しし7.7%
ゐのしゝ7.7%
しゝ5.1%
ゐのこ2.6%
ゐのしし2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かやを刈って来て一尺おき位に畑の周りに立てるのをシデカジメ、あるいはシオリカジメといい、共に野猪のじしの害を防ぐ装置である。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
額際ひたいぎわから顱頂ろちょうへ掛けて、少し長めに刈った髪を真っ直に背後うしろへ向けてき上げたのが、日本画にかく野猪いのししの毛のように逆立っている。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これも熊野の山中において、白い姿をした女が野猪やちょの群を追いかけて、出てくることがあると、『秉穂録へいすいろく』という本に見えている。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
冬向は一切浴客よっかくはありませんで、野猪しし、狼、猿のたぐいさぎしん雁九郎かりくろうなどと云う珍客に明け渡して、旅籠屋は泊の町へ引上げるくらい。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
野猪ゐのしゝかたちぶた全身ぜんしん黒褐色こつかつしよくのあらいでおほはれてをり、くびみじかいのでけだすときゆうには方向ほうこうへられない動物どうぶつです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
さながら野猪しゝと獵犬と己が立處たちどにむかふをさとり、獸と枝との高き響きを聞くものの如くなりき 一一二—一一四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
この時口の左右より野猪ゐのこのごとく牙露はれしチリアットはその一の切味きれあぢを彼に知らせぬ 五五—五七
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
それは前髮姿の、良い男の杵太郎でなければならない筈ですが、何んと、南部駒なんぶごまのやうに強健で、天城山から生捕つた、野猪ゐのししのやうに野蠻やばんな八五郎ではありませんか。