“猛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけ85.9%
もう3.9%
まう2.4%
2.0%
たけし1.5%
あら1.0%
さか1.0%
はげ1.0%
たけき0.5%
たけだけ0.5%
だけ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たけり立った智栄尼を俊良は奥二階へ連れて行き、左内と共に哀訴嘆願。男子が二人揃って何度お辞儀をしたか拝んだか分らなかった。
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
似而非えせ賢者何程なにほどのことやあらんと、蓬頭突鬢ほうとうとつびん垂冠すいかん短後たんこうの衣という服装いでたちで、左手に雄雞おんどり、右手に牡豚おすぶたを引提げ、いきおいもうに、孔丘が家を指して出掛でかける。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
今しも三人の若者が眼をいからし、こぶしを固めて、いきほひまうに打つてかゝらうとして居るのを、傍の老人がしきりにこれをさへぎつて居るところであつた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
でも練習が始まってみると、さすがにけき文学少女団も、ライオンの前の兎のように温和おとなしくなってしまった。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たけしさん、二人揃っているところで一つ大に勉強を勧めてやって下さい。猛さんあたりの御説法はがありますから」
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
われ不朽の雙兒とともにめぐれる間に、人をしていとあらくならしむる小さき麥場うちば、山より河口かはぐちにいたるまでこと/″\く我に現はれき 一五一—一五三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
さて此の興世王と経基とは、共にの強いいきほひさかしい人であつたと見え、前例では正任未だいたらざるの間は部に入る事を得ざるのであるのに、して部に入つて検視しようとした。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
老僕の耳へ聞えるのは益々猛けり立つバルビューの声だけで、やがて其声は呪詛のろいとなり又はげしい怒罵ともなった。
物凄き人喰い花の怪 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此文は尾佐竹たけきさんの録存する所である。尾佐竹氏は今四谷区霞丘町に住んでゐる。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
ゆき子は怒りでくちもきけなかつた。伊庭のたけだけ々しい態度に吐き気が来た。なる事ならば、このまゝ消えてしまひたい気持ちだつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
おほかたを人とおもはず我だけくなりにけらしな忘られし君
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)