“豹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょう86.8%
へう8.8%
ひよう2.2%
ヒョー2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さきにも書いたとおり、その広い絵画室の壁には、たくさんの日本画や西洋画がかけてあるのですが、それが、ことごとくひょうの絵ばかりなのです。
黄金豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
身をひょうのごとく、木蔭の闇にかがめながら、後醍醐とその武士とが、襟くびに手と手をからませあい、あだかも、日頃の酒友か何ぞのように、
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁度、午前中のその時刻の光線の具合ぐあいで、木洩こもがまるで地肌じはだひょうの皮のように美しくしている、その小さな坂を
美しい村 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
女は叫び声を立て、向き返って、ひょうのようにおどり上がり、男に飛びつき、あらん限りの卑しい恐ろしい悪態とともに男の顔に爪を突き立てた。
蚰蜒眉げじげじまゆの、猿眼さるまなこの、ひょうの額の、熟柿じゅくし呼吸いきの、蛇の舌の、汚い若衆わかいしゅを誰とかする
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
扇屋丹右衞門が、向島の寮の離屋に設計した紅閨は、丁度そんな種類のもので、この時代にしては、想像も及ばぬほど、高價なギヤマン鏡を張り詰め、へうの毛皮を敷き、緞子どんすの吊夜具、絹行燈の有明——いや
しかもその又風呂敷包みの中からへうに似た海綿をはみ出させてゐた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
窓もなき灰色はひいろ貨物輌くわもつばこへうぞ積みたる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
へうも來て飮む椰子森やしりんは、麒麟が常の水かひ場。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
へうふくろ饅頭まんぢう分配ぶんぱい
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
田舎のお祭によく見るやうな見せ物——ひよう大鱶おほふか、のぞき機関からくり、活動写真、番台の上の男は声をからして客を呼んでる。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
ひようも来て飲む椰子森やしりんは、麒麟きりんが常の水かひ場。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
神経がおそろしく亢奮して、光線もよその犬も人間の子供も、すべて癪にさわったのね、綿のうしろの暗闇で、チビの眼は、ヒョーのように炯々たる緑色に燃えて見えました、こわくて同時に素晴らしい見ものでした。
アメリカにシートンという動物観察者が居ましょう、いろいろな動物の生活をよく見ていて、時にはバルザックがかいたヒョーについてのロマンティックな物語を書き直したりするところもあるが、大体はまともな記述をしています。