“四肢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しし61.6%
てあし28.8%
よつあし5.5%
あし1.4%
しゝ1.4%
よあし1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしそのあいだ身体からだの楽に出来る日曜が来たなら、ぐたりと疲れ切った四肢ししを畳の上に横たえて半日の安息をむさぼるに過ぎなかったろう。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あの、四肢てあしが半分ほどの所からなく、岩片で腹を裂かれて、腸が露出している無残な死体のほうが、真実の貴方だったのではなかったか。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
ぎにやま面白おもしろいけものにむさゝびといふものがゐます。四肢よつあしをひろげてからびわたりますが、とりのようにうへへはべません。えだからえださがるだけです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
十七といふにしては、成熟しきつた肉體で、やゝ派手はでな不斷着に包んだ胸も、四肢あしも、ハチきれさうな豐滿さです。
とら比較的ひかくてきおろか動物どうぶつで、憤然ふんぜんをどらして、鐵車てつしや前方ぜんぽうから飛付とびついたからたまらない、おそ旋廻圓鋸機せんくわいえんきよきのために、四肢しゝや、腹部ふくぶ引裂ひきさかれて、苦鳴くめいをあげて打斃うちたをれた。もつと狡猾こうくわつなるは猛狒ゴリラである。