“躍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おど79.4%
をど14.4%
1.8%
おどら1.0%
0.8%
やく0.5%
あがり0.5%
おどり0.5%
をどり0.5%
おどろ0.3%
をどら0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……そうしてきりの舞台に閻魔えんまさまでもおどらして地獄もこの頃はひまだという有様でも見せるかな……なるほど、これは面白そうだ」
騙詐かたり世渡よわた上手じやうず正直しやうぢき無気力漢いくぢなし無法むはう活溌くわつぱつ謹直きんちよく愚図ぐづ泥亀すつぽんてんとんびふちをどる、さりとは不思議ふしぎづくめのなかぞかし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
彼の影が、典馬の背へ、重なるようにびかかったと見えた時に、黒樫の木剣から、血が噴いて、こうもの凄い悲鳴が聞えた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それだけにこれは千歳一遇の好機であると、Y君と私とは非常な興味を持って、胸をおどらせながら先生の実験の命令を待ったのであった。
球皮事件 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
そして一雨ひとあめ降ればすぐに雑草が芽を吹きやがて花を咲かせ、忽ちにして蝶々ちょうちょう蜻蛉とんぼやきりぎりすの飛んだりねたりする野原になってしまうと、外囲そとがこいはあってもないと同然
小僧こぞうッ——」と追いちにのびた蔦之助の烈剣れっけんに、あわや、竹童まッ二つになったかと見れば、さきずんのところから一やくして四、五けんも先へとびのいた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日蓮上人、為兼卿ためかねきやう、遊女初君はつきみとう古跡こせきもたづねばやとおもひしに、越後に入りてのち気運きうんじゆんうしなひ、としやゝけんしてこくねだん日々にあがり人気じんきおだやかならず。
このおどりおどったのが始めだという言い伝えもあるというから、少なくとも近年の流行でないだけはわかる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「ワルス」はあまり気にくはねど、「ポルカ」「ガロツプ」「ランセース」いづれもさら/\と元気よく、をどりにしても体操にしても極めて面白く思はれたり。
燕尾服着初めの記 (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
誰も彼も先に秀子と共におどろうと思い其の旨を申し込むけれど、秀子は充分に返事をせぬ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
も手早く〆直しめなほし三十六計逃るにしかじとすきを見合せひよいと身ををどらせて奴等がまたくゞぬけ表の方へ駈出すにヤレ逃すなと追駈おつかくるを表に待たる仲間の雲助共おつと兄イさううまゆくものかと捕へしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)