“をど”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヲド
語句割合
40.9%
26.3%
20.4%
4.4%
2.9%
舞踏1.5%
0.7%
小門0.7%
0.7%
沈殿0.7%
袁杼0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キヤツとく、と五六しやく眞黒まつくろをどあがつて、障子しやうじ小間こまからドンとた、もつとうたくはへたまゝで、ののち二日ふつかばかりかげせぬ。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その時彼は満足を感じた、をどり上りたい程の満足をその短い瞬間に於て思ふ存分に感じた。而して始めて外界に対して耳が開けた。
An Incident (新字旧仮名) / 有島武郎(著)
ロミオ いや/\、滅相めっさうな。足下きみ舞踏靴をどりぐつそこかるいが、わしこゝろそこなまりのやうにおもいによって、をどることはおろか、あるきたうもない。
墓地裏に騷ぐ子供のこゑきけばおほにをどめり霙かも來む
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
むかし支那に王栄老わうゑいらうといふ男がゐた。旅先から故郷へ帰らうとして、大河おほかはの岸まで来ると、ひどい風で浪は馬のやうにをどつてゐて、なかなか渡し船などの沙汰ではない。
け……鳴らせ……また舞踏をどれ……
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
熔礦爐の火だ! 地獄の火だ! 人殺しの道具をこさへる火だ! 戰爭を恐れて逃げ出した人間どもををどし立てる火だ!
大戦脱出記 (旧字旧仮名) / 野上豊一郎(著)
はいなしこめ醜めききたなき國に到りてありけり。かれ吾は御身おほみまはらへせむ」とのりたまひて、竺紫つくし日向ひむかの橘の小門をど阿波岐あはぎに到りまして、みそはらへたまひき。
私は、をどされた。胸がひとつ不気味に鳴つた。振り返つて見ると藤村の寝顔には、変な微笑が浮んでゐる。彼が、口のうちで何かわけのわからぬ寝言を呟いたのであつた。
環魚洞風景 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
沈殿をどむのみ。野は氣おされて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
また天皇、丸邇わに佐都紀さつきの臣が女、袁杼をど比賣をよばひに、春日にいでましし時、媛女をとめ、道に逢ひて、すなはち幸行いでましを見て、岡邊をかびに逃げ隱りき。かれ御歌よみしたまへる、その御歌