“踊”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おど51.6%
おどり16.7%
をど15.1%
をどり12.4%
ダンス1.1%
つぎあし0.5%
0.5%
よう0.5%
をどつ0.5%
ジゴテ0.5%
ヲド0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盗賊とうぞくどもは人形をおどらして、金もうけをするつもりでしたが、中にさるがはいっていないんですから、人形はおどれようわけがありません。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
雌鳥めんどりを前にあらゆる工夫と努力を傾け尽して、求愛のおどりを踊り続ける雄鳥おんどりのように真に精根を傾け尽して、精根限り喋って居たのです。
ところで——番町ばんちやう下六しもろく此邊このへんだからとつて、いし海月くらげをどしたやうな、石燈籠いしどうろうけたやうな小旦那こだんなたちが皆無かいむだとおもはれない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
箆棒べらぼう、そんなことされつかえ、をどりなんざああと幾日いくかだつてあらあ、今夜こんやらつからかねえつたつてえゝから、他人ひとはれつとはあ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
キヤバレエには伊太利イタリイ人の音楽や踊子のをどりがあり、又気取つた風をした即興詩人が二三人も居て当意即妙の新作を歌ふ。其れから客と美しい女連をんなれんとのダンス暁方あけがたまで続くのである。(五月二日)
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
忽ち又いと高きつぎあししたる状師だいげんにんあり。我傍を過ぐとて、我を顧みて冷笑あざわらひていはく。あはれなる同業者なるかな。君が立脚點の低きことよ。
ほかの家来も多く集まった中で、沢庵は、猿楽舞などをりだした。酔えば酔うで、忽ちそこに愉楽三昧ゆらくざんまいな世界をつくる沢庵の面白そうな姿を、武蔵は、慎んで眺めていた。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晏子こたえて「おおせの通りで御座ります。近来はようの価がたかく、の価がやすくなりましたように存じまする」と申上げた。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
をどつたつて好いぢやないか。」と遠野も笑ひながら答へた。
静物 (新字旧仮名) / 十一谷義三郎(著)
弟はそのころ威勢のいい古服屋フリピエだったんだが、その晩酒場そこプウルを連れて一杯やッていたっていうんだ。するその水兵マアチュウルが来やがって、どうしてもそのプウルジゴテするというんだ。
唄もヲドりも、地方では男女共に謡ひ又は踊る機会は多く、訝しまれることもないが、都ではやはり、男芸となつて居た。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)