“海月”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらげ98.6%
クラゲ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところで——番町ばんちやう下六しもろく此邊このへんだからとつて、いし海月くらげをどしたやうな、石燈籠いしどうろうけたやうな小旦那こだんなたちが皆無かいむだとおもはれない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
右の手の指でつまんで棄てようとするとそれが右の腕にへばりつく。へばりついた所が海月くらげの糸にでもさわったように痛がゆくなる。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「脂の浮べるが如し」との譬喩は、必しも海洋的なりとは、云う能わざるも「海月クラゲなす漂える」の一句は、海洋的国民の神話にあらざれば、决して見る能わざる譬喩的文字なり。
比較神話学 (新字新仮名) / 高木敏雄(著)