“夏至”の読み方と例文
読み方割合
げし100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ夏至げしのはじめの第一じつ、村の人の寝心にも、疑いなく、時刻もたがえず、さらさらと白銀しろがねの糸をならして湧く。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは彼方あちらへ行ってから、銘々判読するとして、ここで申上げて置き度いのは、その中に『夏至げしの日の正午しょううまこく』と書いた言葉があります。
古城の真昼 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
戦争の直前ハイデルベルヒに行ったら、あの美しい城内の広場でシェイクスピアの『夏至げしの宵祭の夢』を野外劇として演じ、特にイギリス・アメリカの訪問者を歓迎するというびらを撒いていた。
パリの地下牢 (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
聖約翰祭せいヨハネさい夏至げしの頃森陰もりかげおとなひよりも、
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
夏至げしの日に天井の穴から日が差し込むという事だけはよくわかった。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
日の最長きは夏至げし前後なり、しかれども俳句にては日永を春とす。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
一番日の永い頂上は申すまでもなく夏至げしでありますが、前申した秋の日の釣瓶つるべ落しというようにそのにわかに日の短くなった心持が冬の頂上よりもかえって秋において強いように、日永という感じも夏よりもかえって春において強いところがあります。
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)