“夏衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なつぎ33.3%
なつぎぬ33.3%
なつころも16.7%
なつごろも16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旅の荷物の中からは、お雪が母に造って貰った夏衣なつぎの類が出て来た。ある懇意な家から餞別せんべつに送られたというまるみのある包も出て来た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
夏衣なつぎぬ生絹すずしが裾の高踵たかかがとなんぞわらべが少女さびする
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
夏衣なつころも立田河原の柳かけすゞみにきつゝならすころかな
すゞし (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
帽はさきに脱ぎたるまま、酒店に置きて出でぬれば、乱れたるこがね色の髪は、白き夏衣なつごろもの肩にたをたをとかかりたり。岸に立ちたるは、実に侍医グッデンを引つれて、散歩に出でたる国王なりき。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)