“注連飾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめかざり54.5%
しめかざ45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三吉は南向の日あたりの好い場所をえらんで、裏白だの、譲葉ゆずりはだの、だいだいだのを取散して、粗末ながら注連飾しめかざりの用意をしていた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
通町とおりちょうでは暮の内から門並揃かどなみそろい注連飾しめかざりをした。往来の左右に何十本となく並んだ、軒より高いささが、ことごとく寒い風に吹かれて、さらさらと鳴った。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それに女たちが五色の短冊たんざくをつけて、台に載せてき廻わり、最後に浜に持出して注連飾しめかざりと共に焼き、それからその火に身をあたためつつ
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
すでに年暮景色くれげしきで、どこの門にも注連飾しめかざりや大きな門松が立っていたが、足利家にはそれがなかった。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)