“宝船”の読み方と例文

読み方	割合
たからぶね	100.0%

たからぶね

御神酒徳利（おみきどっくり）に差す飾り物で、竹を縦に細かく裂いて、平たく模様風に結んだものであります。よく宝船（たからぶね）や宝珠玉（ほうしゅのたま）などを現しますが、巧みな技なのに驚きます。

手仕事の日本 (新字新仮名) ／ 柳宗悦(著)

毎年（まいねん）この夜（よ）は、お宝船（たからぶね）や、餅玉（もちだま）の木（き）に結（むす）びつける小判（こばん）をこうして売（う）って歩（ある）くのでありました。

金銀小判 (新字新仮名) ／ 小川未明(著)

来たるべき一年間の出来事を卜（ぼく）するためか、あるいはまた過ぎた年の厄払（やくばら）いのためか、正月の二日に、宝船（たからぶね）を枕（まくら）の下に敷き、めでたき初夢を結ぶことは、わが国古来の習俗で

自警録 (新字新仮名) ／ 新渡戸稲造(著)

“宝船”の解説

宝船（たからぶね / ほうせん）とは、七福神や八仙が乗る宝物を積み込んだ帆船、または、その様子を描いた図のこと。新年をあらわす季語でもある。全国の卸売市場では縁起物として取り扱われることもある。
宝船には珊瑚・金銀・宝石など、様々な宝物が積み込まれているという。そのため宝船はおめでたい船とされ、この船に七福神が乗っている様子をかたどった置物などが縁起物として親しまれている。また、帆には「寳（宝）」・「福」・「壽（寿）」などといった縁起の良い一文字が書かれている。
また、宝船が描かれた図には
（永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな）
という回文歌などが書かれることがあり、正月の2日にその絵を枕の下に入れて寝ると良い初夢を見ることができると言われている。
(出典:Wikipedia)

宝	常用漢字 小６ 部首:⼧ 8画
船	常用漢字 小２ 部首:⾈ 11画