“宝物”のいろいろな読み方と例文
旧字:寶物
読み方割合
ほうもつ51.2%
たからもの40.7%
はうもつ5.8%
たから2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……加うるに、紫玉がかついだ装束は、貴重なる宝物ほうもつであるから、驚破すわと言わばさし掛けて濡らすまいための、鎌倉殿の内意であった。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そればかりか、海賊の秘密の基地であるから、運がよければ、かれらが、うずめてかくしておいた宝物たからものを、発見できるかもしれない。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
木で造つた渡船わたしぶねと年老いた船頭とは現在ならびに将来の東京に対して最も尊い骨董こつとうの一つである。古樹と寺院と城壁と同じく飽くまで保存せしむべき都市の宝物はうもつである。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
交叉してかがやく、数多き宝物たから主人あるじ、言葉すくなきマカよ!
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)