“門松”の読み方と例文
読み方割合
かどまつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長いささだけ門松かどまつを立てならべ、しめをはりわたした通りのまん中を、いつも見かけるマーケットの楽隊がくたいがねり歩いているのだった。
美しき元旦 (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
卯平うへい久振ひさしぶり故郷こきやうとしむかへた。彼等かれらいへ門松かどまつたゞみじかまつえだたけえだとをちひさなくひしばけて垣根かきね入口いりくちてたのみである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
後にまたウィーンの歳の暮に寺の広場で門松かどまつによく似たもみの枝を売る歳の市の光景を見て、同じような空想をたくましゅうしたこともあった。
五月の唯物観 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)