“初声”のいろいろな読み方と例文
旧字:初聲
読み方割合
うぶごえ45.5%
うぶごゑ27.3%
うぶこえ9.1%
はつごゑ9.1%
はつね9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜならば、今の無心に出た十八公麿の声は、ただの嬰児(あかご)の初声(うぶごえ)ではない。あきらかに六字の名号を唱えたのである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
はためき渡りたる其(その)刹那(せつな)に、児(じ)の初声(うぶごゑ)は挙(あが)りて、左(さ)しも盆(ぼん)を覆(くつがへ)さんばかりの大雨(たいう)も忽(たちま)ちにして霽(は)れ上(あが)りぬ。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
鳴神(なるかみ)おどろおどろしく、はためき渡りたるその刹那(せつな)に、児(じ)の初声(うぶこえ)は挙(あが)りて、さしも盆(ぼん)を覆(くつがえ)さんばかりの大雨も忽(たちま)ちにして霽(は)れ上(あが)りぬ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
而して此等(これら)の物皆な平民社界の心骨より出でたるものなることを知らば、余は寧ろ我邦の如き貴族的制度の国に於て、平民社界の初声(はつごゑ)としては彼等を厚遇するの至当なるを認むるなり。
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
まだ開かぬ蕾(つぼみ)を並べていて、鶯(うぐいす)の初声(はつね)もととのわぬ背景を負ったこの人は、恋愛に関した戯れでも言わせたいような美しい男であったから、女房たちはいろいろな話をしかけるのであるが
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)