“鳰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にほ46.4%
にお42.9%
かいつぶり7.1%
ケエツグリ3.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それ、ここから見えるあの田甫たんぼぢや、あれが、この村の開けないずつと往昔むかしは一面の沼だつたのぢや、あしかばが生え茂つてゐて、にほだの鴨だのが沢山ゐたもんぢや。
黄金の甕 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
吾弟わおとらはにほのよき巣をかなしむと夕かたまけてさやぎいでつも
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
涼しきは真帆にうけたる比良おろし吹かれてゐざるにほの釣舟
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
これを過ぐれば左ににおうみ蒼くして漣漪水色縮緬ちりめんを延べたらんごとく、遠山糢糊もことして水の果ても見えず。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
これは東国の田舎武士にて候、年ごろの望みかのうて、このほど叔父、おい、友ども打語うちかたらい、におうみこえ、花の都へ、見物に入りもうして候。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四つ(午後十時)ごろに酒の座敷はあけた。六人の客は銘々の相方に誘われて、におの浮巣をたずねに行ったが、お染の客だけは真っ直ぐに帰った。お染とお雪は暖簾口のれんぐちまで送って出た。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一つ、別に、この畷を挟んで、大なる潟がいたように、刈田を沈め、かいつぶりを浮かせたのは一昨日のの暴風雨の余残なごりと聞いた。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宮嶋氏はかいつぶりのやうに丁寧に頭を下げた。
ケエツグリのあたまに火がいた、
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)