“吹雪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふぶき81.4%
ふぶ9.8%
ふゞき4.9%
フキ2.0%
シュネーシュトゥルム1.0%
フブキ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良寛 旅の僧でございますが、この吹雪ふぶきで難儀いたしております、誠に恐れ入りますが、一夜の宿をお願いいたす事はできますまいか。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
昨日の昼頃から降り出して、一晩中烈しく吹雪ふぶいたのが、今朝は深いあおさに晴れ渡って、吹き溜りの稜線がきらきらと眩しかった。
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
吹雪フキが螺旋に舞ひあがり
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
登山の期節シーズンは、このくらいの高さになると、雪線はずっと麓になってしまうし、第一、二千米突以上の山では、天気が悪ければいつでも吹雪シュネーシュトゥルムで、真夏だって冬と同じだが、何れにしても
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
家郷追放カキョウツイホウ吹雪フブキナカツマトワレ、三人サンニンヒシトイ、サダマラズ、ヨロヨロ彷徨ホウコウ衆人蔑視シュウジンベッシマトタル、誠実セイジツ小心ショウシン含羞ガンシュウ、オノレノヒャクウツクシサ、イチズ、高円寺コウエンジウロウロ
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)