“軒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のき51.7%
けん42.6%
げん4.7%
0.3%
みき0.3%
むね0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その当日は数十けんの「筋目の者」たちは十六のきくのご紋章もんしょうの附いたかみしもを着ることを許され、知事代理や郡長等の上席にくのである。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
こゝに享保年間下總國しもふさのくに古河こがの城下に穀物屋吉右衞門こくものやきちゑもん云者いふものあり所にならびなき豪家がうかにて江戸表えどおもてにも出店でみせ十三げんありて何れも地面ぢめん土藏共どざうども十三ヶ所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
言いてて、部屋のなかに、ごろりと寝転んだ、碌さんの去ったあとに、圭さんは、黙然もくねんと、まゆげて、奈落ならくから半空に向って、真直まっすぐに立つ火の柱を見詰めていた。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それ多少たせうまつて、みきすときなぞは、みきからくびすと、土手どてうへあき暖味あたゝかみながめられるやう心持こゝろもちがする。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
むねの牛舎があるばかりで、他には一つも建物は無い。
闘牛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)