“府”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
66.7%
11.1%
みくら11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越前ゑちぜん武生たけふの、わびしい旅宿やどの、ゆきうもれたのきはなれて、二ちやうばかりもすゝんだとき吹雪ふゞき行惱ゆきなやみながら、わたしは——おもひました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あなたのような人に他国へ行かれてしまっては此府ここにいい医者がなくなるから、ぜひとも此に止まってくれなくちゃあ困ると言う。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
日浮びてひかりを重ね、雲散りてかすまず。えだを連ね穗をはすしるしふみひとしるすことを絶たず、とぶひを列ね、をさを重ぬるみつきみくらに空しき月無し。名は文命よりも高く、徳は天乙にまされりと謂ひつべし。
ラサでは「チョオー・リンボチェ」というのが主であって、商売の取引上にもいよいよ確定の値段になるとこの詞を出して誓います。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)