“冥府”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めいふ50.0%
よみ30.0%
あのよ6.0%
みょうふ4.0%
みやうふ4.0%
じごく2.0%
みようふ2.0%
よみじ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この人死後三日によみがえり、文帝に申せしは、死して冥府めいふに至ると、冥府の王汝武帝に進めし白団はくだんいくばくぞと問う。彪、何の事か解せず。
絵の下段にはアーチ型に、男性と女性とが腕を伸ばして手を握り合ひ、女性は赤児のクリストを抱き男女の下のは日月星辰と冥府よみの国とがある
と一生懸命に組付いて長二の鬢の毛を引掴ひッつかみましたが、何を申すも急所の深手、諸行無常と告渡つげわたる浅草寺の鐘の冥府あのよつとあえなくも、其の儘息は絶えにけりと
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
聞かされては眠れるものでない、なんだか冥府みょうふへでも引きこまれるように、妙に気が滅入めいってたまらなかった、今晩、またあれを聞かされては本当にたまらないから、逃げ出すのだ
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
石にくみ、の形、冥府みやうふに似たる
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
「わしが死んだ後に、家内の者が仏事をやって、しこたま紙銭しせんを焚いたので、冥府じごくの役人が感心して、それで送り還してくれたのだよ」
令狐生冥夢録 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
石にくみ、の形、冥府みようふに似たる
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「源三じゃアねえか。おめえはこの司馬寮の火事で、焼け死んだと聞いたが、さては、ここは冥府よみじとみえる。してみると、おれもあの世へきたのかな」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)