“豪家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうか75.0%
がうか10.0%
ものもち10.0%
ごうけ5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのいわれを尋ねると、昔南粂郡みなみくめごおり東山村ひがしやまむらという処に、東山作左衞門ひがしやまさくざえもんと申す郷士ごうしがありました。すこぶ豪家ごうかでありますが、奉公人は余り沢山使いません。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
こゝに享保年間下總國しもふさのくに古河こがの城下に穀物屋吉右衞門こくものやきちゑもん云者いふものあり所にならびなき豪家がうかにて江戸表えどおもてにも出店でみせ十三げんありて何れも地面ぢめん土藏共どざうども十三ヶ所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
日傘をし包を十文字に脊負せおい、ガラ/\下駄を穿いて豪家ものもちのお内儀さんでも買物に出まするくらいだから、お瀧も小包を提げて買物を致し、自分の家へ這入りに掛る処を茂之助が見付け
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
豪家ごうけが退転をするというほどの火事のうちでも、両親で子の大事がる雛だけ助けたほど我ままをさした娘に、いいのこした遺言とかで、不思議に手習をする、清書きよがき草紙に、人知れず
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)