“中”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うち43.6%
なか33.5%
あた10.6%
あ3.3%
ちゅう2.3%
じゅう2.3%
ちう0.6%
あて0.6%
ぢゆう0.5%
ちゆう0.4%
ナカ0.3%
なけ0.2%
ぢう0.2%
ウチ0.2%
なかの0.1%
なが0.1%
ヂユウ0.1%
あつ0.1%
なかんづく0.1%
チュウ0.1%
あたっ0.0%
なァか0.0%
ひた0.0%
あだ0.0%
あひだ0.0%
うら0.0%
しん0.0%
たか0.0%
ち0.0%
ちゆふ0.0%
ぢゅう0.0%
な0.0%
なかつ0.0%
なかば0.0%
なきや0.0%
ぬち0.0%
めなか0.0%
をか0.0%
ウナ0.0%
チュー0.0%
チユウ0.0%
ナガ0.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二月になって、もとのように神田の或中学校へ通ったが、一週間たたぬ中(うち)またわるくなって、今度は三月の末まで起きられなかった。
十六、七のころ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
青(あお)い、美(うつく)しい空(そら)の下(した)に、黒(くろ)い煙(けむり)の上(あ)がる、煙突(えんとつ)の幾本(いくほん)か立(た)った工場(こうじょう)がありました。その工場(こうじょう)の中(なか)では、飴(あめ)チョコを製造(せいぞう)していました。
飴チョコの天使 (新字新仮名) / 小川未明(著)
画人的な構想や要意から作られた画でなく、禅的な心境からむしろ不要意に生れ出たといったほうが、中(あた)っておりはしないだろうか。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お兄様は、到頭、悲劇の結末を言い中(あ)ててしまいましたわね。電報でお知らせしたように、漆戸は死にました。いえ、殺されました。
偽悪病患者 (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
奔馬(ほんば)は中(ちゅう)を駈(か)けて、見る見る腕車を乗っ越したり。御者はやがて馬の足掻(あが)きを緩(ゆる)め、渠に先を越させぬまでに徐々として進行しつ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
依(よっ)て此間中(じゅう)よりギボン、モンセン、スミス等諸家の著述を渉猟(しょうりょう)致し居候(おりそうら)えども未(いま)だに発見の端緒(たんしょ)をも見出(みいだ)し得ざるは残念の至に存候(ぞんじそろ)。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何(なに)も任務(にんむ)だからと、何樓(なにや)かの前(まへ)で、かけ合(あ)つて、値切(ねぎ)つて、引(ひき)つけへ通(とほ)つて酒(さけ)に成(な)ると、階子(はしご)の中(ちう)くらゐのお上(のぼ)り二人(ふたり)、さつぱり持(も)てない。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
リヴァースの『トダ人族篇』にいわく、トダ人信ずある特殊の地を過ぐるに手を顔に中(あて)て四方を拝せずば虎に食わると。
「いよ/\お別れが来ました。二三日中(ぢゆう)に貴方方(あなたがた)と別れなくつちやならんかも知れん。」軍曹は狗(いぬ)のやうに悲しさうな眼つきをして言つた。
博士は数へた片手を中(ちゆう)に浮(う)けたまゝ、世間が厭になつたやうな顔をして棒立になつてゐたが、暫くするとぐつと唾を飲み込んだ。
もっとも隣りが、那珂郡ですから上(カミ)と中(ナカ)だと云う人もありますが、あの近所は方々に神山だの石神などと神の字の在所があるところでね。
ハアー廿九年前(めえ)に己を藪ん中(なけ)え棄てた無慈悲な親だが、会って見ると懐かしいから、名告ってもれえてえと思ったに、まだ邪慳を通して
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「急(いそ)ぐつて先月中(ぢう)に越す筈(はづ)の所を明後日(あさつて)の天長節迄待たしたんだから、どうしたつて明日中(あしたぢう)に探(さが)さなければならない。どこか心当りはないか」
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
唱詞は、所謂祝詞で、長い語詞の中(ウチ)のものが脱落して、後に残つた、有力な部分が、歌である。
呪詞及び祝詞 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
唯一度数河乗越(すごのっこし)附近を通る人にとろりとした青黒い色の流れをちらと覗かせて、再び中(なかの)廊下の崖下に隠れたまま、東沢の合流点近くなるまでは、容易(たやす)く人の寄り付くことを許さない。
黒部峡谷 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
既(も)う大丈夫(だいじやうぶ)だといふ所(ところ)で、望生(ぼうせい)に一體(たい)如何(どう)したのかと問(と)うて見(み)ると、草刈(くさかり)の中(なが)に、子供(こども)が居(ゐ)て、去年(きよねん)の暮(くれ)、此處(こゝ)へ大穴(おほあな)を開(あ)けたのは、此人達(このひとたち)だと告(つ)げた爲(ため)に、いくらお前達(まへたち)が猫(ねこ)を冠(かぶ)つても駄目(だめ)だと
この中(ヂユウ)申し上げた滋賀津彦(シガツヒコ)は、やはり隼別でもおざりました。天若日子(アメワカヒコ)でもおざりました。天(テン)の日(ヒ)に矢を射かける——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫、釈迢空(著)
毅堂の碑文に「有司マサニ中(あつ)ルニ法ヲ以テセントス。乃チコレヲ房総野ノ間ニ避ク。」といっているのは即この事である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
○本朝文粋(ぶんすゐ)に挙(あげ)たる大江匡衡(まさひら)の文に「天満自在天神或は塩二梅於天下(てんかをあんばいして)一輔導一人(いちにんをほだうし)一(帝の御こと)或日二月於天上てんしやうにじつげつして一照二臨万民(まんみんをせうりんす)一就レ中(なかんづく)文道之大祖(ぶんだうのたいそ)風月之本主(ふうげつのほんしゆ)也(なり)」
山栗を我が中(チュウ)グリにあてるのはみな間違いで、これらはことごとく支那栗すなわち甘(アマ)クリの内の品種名たるにほかなく
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
私が出立する前から世の中の様子を考えて見るとゞうせ騒動がありそうな事だと思(おもっ)て居たから、偶然にも中(あたっ)たので誠に面白かった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
お倉の中(なァか)の刈麦(かりむぎ)に
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)
十六人の女たちは、時々彼を奪い合って、互に嬌嗔(きょうしん)を帯びた声を立てた。が、大抵は大気都姫が、妹たちの怒には頓着なく、酒に中(ひた)った彼を壟断(ろうだん)していた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(おらも中(あだ)つでもいがべが)
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
少年(せうねん)の指(ゆびさ)す方(かた)を眺(なが)めると如何(いか)にも大變(たいへん)! 先刻(せんこく)吾等(われら)の通※(つうくわ)して來(き)た黄乳樹(わうにうじゆ)の林(はやし)の中(あひだ)より、一頭(いつとう)の猛獸(まうじう)が勢(いきほい)鋭(するど)く現(あら)はれて來(き)たのである。
女房もそれなりに咽喉(のど)ほの白う仰向(あおむ)いて、目を閉じて見る、胸の中(うら)の覚え書。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寒気は骨の中(しん)まで突き通す
サガレンの浮浪者 (新字新仮名) / 広海大治(著)
四こくはうみの中(たか)にこそあれ
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
舞の群の中(ち)少女らは華麗の衣(きぬ)を身に纏ひ、 595
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
中(ちゆふ)老人の帳場番頭の居ること、制服のギヤルソンが二三人敬(うやうや)しさうに立つて居ること、此(これ)等はどの国の旅館(ホテル)も少しの違ひがない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)
……(下人に)やい、汝(そち)はヹローナ中(ぢゅう)を駈𢌞(かけまは)って(書附を渡し)爰(こゝ)に名前(なまへ)の書(か)いてある人達(ひとたち)を見附(みつ)けて、今宵(こよひ)我(わが)邸(やしき)で懇(ねんごろ)に御入來(ごじゅらい)をお待(ま)ち申(まう)すと言(い)へ。
「あら。中(な)アさん、何を言っているのよ。今時急にそんな事……。」
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
また木梨(きなし)の輕(かる)の太子(ひつぎのみこ)の御名代として、輕部(かるべ)を定め、大后の御名代として、刑部(おさかべ)を定め、大后の弟田井(たゐ)の中(なかつ)比賣の御名代として、河部(かはべ)を定めたまひき。
はじめは怪(あやし)み、中(なかば)は驚いて、果(はて)はその顔を見定めると、幼立(おさなだち)に覚えのある、裏長屋の悪戯(いたずら)小憎、かつてその黒い目で睨(にら)んでおいた少年の懐しさに、取った手を放さないでいたのであったが。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ゆさぶろと思うて手ば出(で)あたりや、部屋ん中(なきや)でゴトンて音んしたツ……なんもをりやせんとなるばツてん、わしや、ひよくつと、からだ一ぴやヅンとして、どぎやんすることも出来(でけ)んだツたツ……。
牛山ホテル(五場) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
この太子(ひつぎのみこ)の御名、大鞆和氣(おほともわけ)の命と負はせる所以(ゆゑ)は、初め生れましし時に、鞆五なす宍(しし)、御腕(みただむき)に生ひき。かれその御名に著けまつりき。ここを以ちて腹中(ぬち)にましまして國知らしめしき。
おみつは、お母(かあ)さんの手紙(てがみ)を着物(きもの)の上(うえ)でひらいて、もういちどよみかえしているうちに、あついなみだが、おのずと目(め)の中(めなか)からわいてくるのをおぼえました。
田舎のお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
これからはいよ/\お民(たみ)どの大役(たいやく)なり、前門(ぜんもん)の虎(とら)、後門(こうもん)の狼(おほかみ)、右(みぎ)にも左(ひだり)にも怕(こわ)らしき奴(やつ)の多(おほ)き世(よ)の中(をか)、あたら美玉(びぎよく)に疷(きず)をつけ給(たま)ふは
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
降人ニ出デタラン輩(ヤカラ)ニハ三百貫、イズレモ其日(ソノヒ)ノ中(ウナ)ニ必ズ沙汰シ与ウベシ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
今一つ、度々やられるのは、白(パイ)中(チュー)発(ファ)の三元牌(さんげんパイ)とか荘風(チョワンフォン)、門風(メンフォン)、連風(レンフォン)の牌とかの二枚、若(もし)くは四枚位を自分の持牌(もちパイ)中に加えることである。
麻雀インチキ物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
夫(ソレ)人間(ニンゲン)ノ浮生(フジヤウ)ナル相(サウ)ヲツラツラ觀(クワン)ズルニ、オホヨソハカナキモノハ、コノ世(ヨ)ノ始(シ)中(チユウ)終(ジユウ)マボロシノゴトクナル一期(イチゴ)ナリ、——てれくさくて讀まれるものか。べつなのを讀みませう。
陰火 (旧字旧仮名) / 太宰治(著)
ンヤ、好(エ)デアなあ、春に成(な)テ、鯡(ニシ)ゴト干して、馬(マゴ)出(だ)して、春風ア吹グ中(ナガ)で田(タコ)掻廻(カマ)して、はゝゝゝゝゝ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)