“掻廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かきまわ76.7%
かきま10.0%
かきまは6.7%
カマ3.3%
つかみまわ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
別にフライ鍋へ大匙一杯の上等なバターを溶かして右のお米一合ほどを入れてよく掻廻かきまわしながらお米の狐色になるまでいためます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
店の大半、表へまで芋俵が積まれ、親父おやじさんは三つ並べた四斗樽のあきで、ゴロゴロゴロゴロ、泥水の中の薩摩芋さつまいもを棒で掻廻かきまわした。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
余等よらもつと興味きやうみゆうして傾聽けいちやうしたのは、權現臺貝塚ごんげんだいかひづか歴史れきしであつて、最初さいしよ野中のなかくわん發見はつけんしたのを、ふかしてたので、其頃そのころ發掘はつくつをせずとも、表面ひやうめんをチヨイ/\掻廻かきまはしてれば、土偶どぐう
ンヤデヤなア、ユギゲデセエ、ニシゴト日當ひあダりの屋根ヤネサ干すエネればタコエそがしグテ、オド晝間シルマまでタコ掻廻カマして、それガラ田畔タノクロサあがテせ、ママ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
これが他の殿方ででもあったら、奥様の御髪おぐし掻廻つかみまわして、黒縮緬ちりめんの御羽織も裂けるかと思う位に、打擲ぶちたたきもなさりかねない場合でしょう。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)