“少年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうねん67.8%
こども14.8%
せうねん11.4%
しようねん1.3%
わかいひと1.3%
わかもの1.3%
これ0.7%
せいねん0.7%
ニツカア0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕飯ゆうはんのあとは、お祖父じいさん、お祖母ばあさん、少年しょうねんの三にんが、いろりのはたでえだ松葉まつばをたき、毎晩まいばんのようにたのしくおはなしをしました。
おかまの唄 (新字新仮名) / 小川未明(著)
楽しい空想の時代は父の戒も忘れ勝ちに過ぎた。急に丑松は少年こどもから大人にちかづいたのである。急に自分のことが解つて来たのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
て、ぷんかをりのたか抽斗ひきだしから、高尾たかを薄雲うすぐも一粒選ひとつぶえりところして、ずらりとならべてせると、くだん少年せうねん鷹揚おうやうたが
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
日本につぽんにもよしちひさくとも、こゝかしこに考古學こうこがく博物館はくぶつかんてられてあつたら、このドイツの少年しようねんのように熱心ねつしん子供こども出來でき
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
宋人そうひと李昉等りはうとうが太平広記畜獣ちくじうの部に(四百四十二巻)おほかみ美人びじんに幻化して少年わかいひとと通じ、あるひは人の母にばけて年七十になりてはじめてばけをあらはしてにげさり
我また民が怒りの火に燃え、殺せ/\とのみ聲高く叫びあひつゝ石をもてひとりの少年わかものを殺すをみたり 一〇六—一〇八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
よって最後の試み、としてたった今、少年これに人を殺させた——すなわち殺された者は、客僧、御身おみじゃよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このから、少年せいねんのちいさいむねにはおほきなくろかたまりがおかれました。ねたましさににてうれしく、かなしさににてなつかしい物思ものおもひをおぼえそめたのです。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
さういふ私に反比例して、彼女は次第に私との友情に隔てを忘れ、恰も私を、何も知らない少年ニツカアと遇するかのやうであつた。——私は当時二十四歳の大学卒業生であつた。
タンタレスの春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)