“抽斗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきだし96.9%
ひきだ3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(その内娘は左手の箪笥を開け探す。画家絵具入の抽斗ひきだしを抜きいだす。)ここだ、ここだ。(抽斗にある艶拭巾つやぶきんを二枚いだして投げる。 ...
箪笥や用箪笥の抽斗ひきだしが取り散らされているのを見ると、かれは目ぼしい品物を持ち出して、どこへか駈け落ちをしたらしく思われた。
半七捕物帳:32 海坊主 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
母親は古い茶箪笥ちゃだんすから茶のはいったかん急須きゅうすとを取った。茶はもうになっていた。火鉢の抽斗ひきだしの紙袋には塩煎餅しおせんべいが二枚しか残っていなかった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
妾は妾の手にかけた少年たちの爪を取り集めて、向うの机の抽斗ひきだしに仕舞しまっといたのよ。西洋の貴婦人たちが媾曳あいびきの時のお守護まもりにするそうですからね。
けむりを吐かぬ煙突 (新字新仮名) / 夢野久作(著)