“引出”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきだ33.3%
ひきいだ33.3%
ひきだし25.4%
ひきい3.2%
ひきで3.2%
とりだ1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手足被杻械(しゅそくぴちゅうかい)、念彼観音力(ねんぴかんのんりき)、釈然得解脱(しゃくねんとくげだつ)、と牢の中(なか)でも観音経(かんのんぎょう)を誦(よ)んで居たが今ヒョロ/\と縄に掛って仮牢から引出(ひきだ)されるを見ますると
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
初更(しよかう)に至(いた)るや、病(や)める妻(つま)なよやかに起(お)きて、粉黛(ふんたい)盛粧(せいしやう)都雅(とが)を極(きは)め、女婢(こしもと)をして件(くだん)の駿馬(しゆんめ)を引出(ひきいだ)させ、鞍(くら)を置(お)きて階前(かいぜん)より飜然(ひらり)と乘(の)る。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
私が金に困つて古着屋を呼んで洋服を売つて居ても平気で見てゐたし、勝手元の引出(ひきだし)に金が無ければ買物に出かけないだけであつた。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
其(その)翌日(よくじつ)も、空(むな)しく蒼渺(さうびやう)たる大海原(おほうなばら)の表面(ひやうめん)を眺(なが)むるばかりで、たゞ我(わが)端艇(たんてい)は沙魚(ふか)の爲(ため)に前(まへ)の潮流(てうりう)を引出(ひきい)だされ、今(いま)は却(かへつ)て反對流(はんたいりう)とて、今度(こんど)は西南(せいなん)から東方(とうほう)に向(むか)ひ
山県蔦之助(やまがたつたのすけ)どのとやら、まことにかたじけのうござった。そもいかなるお人かぞんじませぬが、おことばに甘えて初見参(ういげんざん)のお引出(ひきで)もの、たしかにちょうだいつかまつった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やっと袂へ入れて貞之進は持帰ったが、それからこの写真は、机の抽斗(ひきだし)の錠のある方の奥へ蔵(かく)まわれ、日に夜に幾度か引出(とりだ)されて、人の足音のするまではながめられ、そして或時、実に或時
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)