“盛粧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいしょう33.3%
せいそう33.3%
せいしやう16.7%
めか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが紫にかさねた、かくのごとく盛粧せいしょうされた片袖の端、……すなわち人間界における天人の羽衣の羽の一枚であったのです。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
駐蔵ちゅうぞう大臣の盛粧せいそう せっかくの盛大な供養を何で僧侶に見せぬかといいますと、この時にはラサ府の市民が沢山見物に出かけて来ますので非常に雑踏ざっとうするです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
初更しよかういたるや、めるつまなよやかにきて、粉黛ふんたい盛粧せいしやう都雅とがきはめ、女婢こしもとをしてくだん駿馬しゆんめ引出ひきいださせ、くらきて階前かいぜんより飜然ひらりる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
米国は華盛頓ワシントン市のWIといふ名高い料理屋に、ある日の事、孔雀のやうに盛粧めかし込むだ婦人が入つて来た。入口いりくちそばに立つてゐたのは折目の正しい、仕立おろしの流行服を着込むだ紳士だつた。