“中央”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まんなか55.8%
なかば7.7%
なか6.6%
ちゅうおう6.1%
なかほど5.5%
ちうわう2.8%
ちうあう2.8%
ちゆうおう2.2%
たゞなか1.7%
ちゆうわう1.7%
もなか1.7%
まなか1.7%
ただなか1.7%
なかごろ1.1%
ちゆうあう0.6%
マンナカ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹那という土地は四方を高い山々で取囲まれていて、窪地の中央(まんなか)に水田があって、その周囲に農家がチラホラとあるに過ぎなかった。
丹那山の怪 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
秋の中央(なかば)ではあったけれど名に負う信州の高原地帯の木曾の福島であったから、寒さは既に冬に近く炬燵(こたつ)の欲しい陽気であった。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
恰(あだか)も呂(ろ)の字の形とでも言おうか、その中央(なか)の棒が廊下ともつかず座敷ともつかぬ、細長い部屋になっていて、妙に悪(わ)るく陰気で暗い処(ところ)だった。
女の膝 (新字新仮名) / 小山内薫(著)
ただいつまでも試合場(しあいじょう)の中央(ちゅうおう)が大きな空虚(くうきょ)になりッぱなしとなって、人ばかり右往左往(うおうさおう)しているので、さかんにガヤガヤもめている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
丁度私の田舍は高い山の端(はづれ)で、一段づゝ石垣を築いて、その上に村落を造つたやうな位置にあります。私の家はその中央(なかほど)にありました。
扨(さ)て其他(そのた)には、彼(か)の第(だい)一の穴(あな)にもある如(ごと)く、周圍(しうゐ)と中央(ちうわう)とに、幅(はゞ)四五寸(すん)の溝(みぞ)が穿(うが)つてあるが、彼(か)の如(ごど)く床壇(ゆかだん)は設(もう)けて無(な)い。
さうすると勘次(かんじ)は力(ちから)を極(きは)めて臼(うす)の中央(ちうあう)を打(う)つ。それが幾度(いくど)も反覆(はんぷく)された。庭(には)の木立(こだち)の陰翳(かげ)が濃(こ)く成(な)つて月(つき)の光(ひかり)はきら/\と臼(うす)から反射(はんしや)した。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
これ等(ら)は重(おも)に東西線(とうざいせん)と南北線(なんぼくせん)とに竝列(へいれつ)してゐるが、中央(ちゆうおう)の交叉點(こうさてん)に當(あた)る場所(ばしよ)に現在(げんざい)の活火口(かつかこう)たる中岳(なかだけ)(高(たか)さ千六百四十米(せんろつぴやくしじゆうめーとる))がある。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
このうるはしき物語たゞちにやみぬ、そは我等路の中央(たゞなか)に、香(にほひ)やはらかくして良き果(み)ある一本(ひともと)の木を見たればなり 一三〇—一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
船室(キヤビン)の中央(ちゆうわう)に吊(つる)してある球燈(きゆうとう)の光(ひかり)は煌々(くわう/\)と輝(かゞや)いて居(を)るが、どうも其邊(そのへん)に何(なに)か魔性(ませう)でも居(を)るやうで、空氣(くうき)は頭(あたま)を壓(おさ)へるやうに重(おも)く、實(じつ)に寢苦(ねぐる)しかつた。
「お客様の——」と座の中央(もなか)に差し出(いだ)して、罷(まか)りぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
階下(した)より仄(ほのか)に足音の響きければ、やうやう泣顔隠して、わざと頭(かしら)を支へつつ室(しつ)の中央(まなか)なる卓子(テエブル)の周囲(めぐり)を歩みゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
洋風擬(まが)ひの家屋(うち)の離れ/″\に列んだ——そして甚麽(どんな)大きい建物も見涯(みはて)のつかぬ大空に圧しつけられてゐる様な、石狩平原の中央(ただなか)の都の光景(ありさま)は、やゝもすると私の目に浮んで来て
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
すこし考えのあった老妓は、其の婢から三十間位も離れて、今一人の一力の婢と並んで歩いていたが、松原の中央(なかごろ)へ往ったところで
とんだ屋の客 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秋山の中央(ちゆうあう)に中津川(なかつかは)といふありて、(すゑは魚沼郡妻有(つまあり)の庄をながれて千曲(くま)川に入る川也)川の東西に十五ヶ村あり。
部屋の中央(マンナカ)へ机を持出して、それにもたれてだまったまゝ種々な事を思ふ時、あけてある窓から訪れる春風は羽織の裾をハタ/\とうごかして
手紙 (新字旧仮名) / 知里幸恵(著)