“罷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まか50.6%
37.7%
まかり3.5%
やめ1.6%
マカ1.6%
1.3%
つか1.0%
0.6%
0.6%
0.3%
おわ0.3%
かゝ0.3%
よし0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「物申そうぞ! 物申そうぞ! 直参旗本早乙女主水之介、当所司代殿に火急の用向きあってまかり越した。開門せいッ。開門せいッ」
己は御身に警告せずしてむに忍びない。己の次は御身だ。危険が御身に及ぶと云ふことは、この珍らしい娘の目の中で己が読んだ。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
九助と娶合めあはせおき候處右九助儀先年江戸表奉こうまかり出候に付里并びに私しども跡へ殘り居り九助留守中取續き方難澁なんじふ仕つり候を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御同前に年はモウ四十以上ではないか、ず/\ソンナ無益な殺生はやめにしようといって、わらって分れたことがある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
布留フル大人ミコトは、嫋女タワヤメ眩惑マドヒによりて、馬じもの縄とりつけ、シヽじもの弓矢カクみて、大君の御令畏ミコトカシコみ、天離アマサカ鄙辺ヒナベマカる。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
文三の心持では、成ろう事なら、行けと勧めてもらいたかッた。それでもお強情を張ッて行かなければ、「貴君と御一所でなきゃア私もしましょう」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
(三六)かうきよき、(三七)かたちそむいきほひきんずれば、すなはおのづかめにけんのみいまりやうてう相攻あひせむ。輕兵けいへい鋭卒えいそつかならそとき、(三八)老弱らうじやくうちつかれん。
紅梅の上は着、二あゐのきぬなり。左の肩にかけて、いささか一曲舞ひてかン出ぬ。右の大臣、太鼓打ち給ふ……
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが併し、あの郎女は、藤原四家の系統スヂで一番、カムさびたたちを持つて生れた、と謂はれる娘御である。今、枚岡ヒラヲカ御神オンカミに仕へて居るイツヒメめる時が来ると、あの嬢子ヲトメが替つて立つ筈だ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
業のため、専門の運転手や車掌は居らず、電気局の事務員や、技手、応援の青年団などが、臨時で、代りを勤めていることを知った。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
おわりては かつ善才ぜんさいを伏せしめ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或時は主人の店火災にかゝりし為め余の働口一時途切れ、加ふるに去月十日より風邪かぜの気味にて三週間ばかりぶらぶらし、かた/″\ろくな事これなく候。
新らしき祖先 (新字旧仮名) / 相馬泰三(著)
私はしいて議論もせず、脱走連中にしって居る者があれば、余計な事をするな、負けるからよしにしろといいめて居た位だから、福澤を評するに前朝の遺臣論も勘定が合わぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)