“貰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もら89.9%
もろ4.0%
もれ2.5%
1.5%
もらひ0.7%
もらい0.4%
もらっ0.3%
もらは0.3%
もらう0.1%
モラ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、広告会社へ行って、衣裳を借りたり、賃銀をもらったりしなければならない。ほんとうに消えるなんて、出来っこないことだ。
女妖:01 前篇 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
おなごほど詰らんもんおへんな、ちょっとええ目させてもろたとおもたら十九年の辛棒や。阿呆あほらし! なんぼぜぜくれはってももう御免どす」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おそこそいてたんだがりんのにや保證人ほしようにんくつちや駄目だめだつちから、ちかくぢやあるしおめえに保證ほしようつてもれえてえとおもつてな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
高さこそは私のせいより少し低い位でしたが、三人すわつて遊ぶにはもつてこいといふ加減で、下にぢいやに頼んで枯草かれくさを敷いてらひ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
「丁度いぢやありませんか」と早口はやくちに云つたが、あとで「御もらひをしない乞食なんだから」と結んだ。是は前句の解釈の為めに付けた様に聞えた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
もらいッ子じゃ、ねえあなた」と奥さんはまた私の方を向いた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中津に一人ひとりの女乞食があって、馬鹿のような狂者きちがいのような至極しごく難渋者なんじゅうもので、自分の名か、人の付けたのか、チエ/\といって、毎日市中をもらっわる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
本当の子分にしてもらはうかと思つたことが、幾度いくたびとも知れませんよ、近来は最早もう怖くてたまらぬから、逢はぬやうに/\と、篠田を避けて居るんだ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
われ当世の道理はしらねど此様このような気に入らぬ金受取る事大嫌だいきらいなり、珠運様への百両はたしかに返したれど其人そのひとに礼もせぬ子爵からこの親爺おやじ大枚たいまいの礼もらう煎豆いりまめをまばらの歯でえと云わるゝより有難迷惑
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
大和国にも断つて、寺の奴ばらを追ひ払つてモラふとまで、いきまいた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)