“枯草”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれくさ76.5%
かれぐさ8.8%
くさ5.9%
がれくさ2.9%
こさう2.9%
ヘイ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高さこそは私のせいより少し低い位でしたが、三人すわつて遊ぶにはもつてこいといふ加減で、下にぢいやに頼んで枯草かれくさを敷いてらひ
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
ちよい/\枯草かれぐさをも食べなければならないが、枯草かれぐさの無い時には水だけでも辛抱出来るので、美味うまさうに舌打をして水を飲みはじめる。
枯草くさをひたして雪げ水、 さゞめきしげく奔るなり。
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かささへ振向ふりむけもしなければ、青牛せいぎゅうがまたうら枯草がれくさを踏む音も立てないで、のそりと歩む。
雨ばけ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
用意よういをはればたゞちにはしりて、一本榎いつぽんえのきうろより數十條すうじふでうくちなはとらきたり、投込なげこむと同時どうじ緻密こまかなるざるおほひ、うへにはひし大石たいせきき、枯草こさうふすべて、したより爆※ぱツ/\けば
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼女の林檎りんごのような頬、小鳥のような眼、陽に焼けた手、枯草ヘイの香りのするであろう頭髪、そこには紐育の女なぞに見られない線のこまかい愛らしさがあると、フリント君は思った。
夜汽車 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)