“呂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょ53.8%
30.8%
くち7.7%
リョ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにを張飛が怒りだしたのか、ちょっと見当もつかなかったが、彼の権まくに驚いて、りょ夫人などは悲鳴をあげて、良人のうしろへ隠れた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
荷物はまとめてえきに出してしまひ、まだ明るいけれど夕飯も風もすましてしまつた。これから二時間のあいだ、もう何もすることがない。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)
あれしょうの、少し乾いた唇でなぶるうち——どうせ亭主にうしろ向きに、今もまげめられた時に出した舌だ——すぼめ口に吸って、濡々とくちした。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
盲目の男は懐中ふところに入れたかしのばちを取り出し、ちょっと調子をしらべる三の糸から直ぐチントンシャンと弾き出して、低いリョの声を咽喉のどへとみ込んで
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)