“怕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こわ45.1%
おそ32.9%
こは9.8%
おそろ6.1%
おつ3.7%
こはい1.2%
こはか1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これからはいよ/\おたみどの大役たいやくなり、前門ぜんもんとら後門こうもんおほかみみぎにもひだりにもこわらしきやつおほをか、あたら美玉びぎよくきずをつけたまふは
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
非常におそろしい物を見たように、信乃はそれを机の上へ投げだした。それからまたすぐにそれを机の向うへ、元のように落とした。
めおと蝶 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
勝手かつてばたらきの女子をんなども可笑をかしがりて、東京とうきやうおにところでもなきを、土地とちなれねばのやうにこはきものかと、美事みごと田舍ゐなかものにしてのけられぬ。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
最初の舌触りで決する絶対の結果がおそろしいのである。「今日は酔えるかも知れない、いくらか胸が軽いやうだから。」
熱い風 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
其樣な處へ歸るに當るものかちつともおつかない事は無いから私が家に居なさい、皆も心配する事は無い何の此子位のもの二人や三人、臺所へ板を並べておまんまを喰べさせるに文句が入る物か
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
以て近々に取戻とりもどして遣はさんして又其方は家内にてこはいものは誰なるやと尋ねられければ五郎藏ハイ私しの怕者こはいものは番頭の久兵衞でござります毎度私しを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つきて白洲より出で來り夫れより腰掛こしかけへ行きけるに皆々打より三吉手前一人あとに殘つてさぞこはかつたらう何を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)