“一頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとつ50.0%
いつとう28.6%
いっとう14.3%
とう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一頭ひとつ、ぬっと、ざらざらな首を伸ばして、長くって、汀を仰いだのがあった。心は、初阪等二人とひとしく、絹糸の虹をながめたに違いない。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少年せうねんゆびさかたながめると如何いかにも大變たいへん! 先刻せんこく吾等われら通※つうくわして黄乳樹わうにうじゆはやしあひだより、一頭いつとう猛獸まうじういきほいするどあらはれてたのである。
丁度同時に硯友社けんゆうしゃの『我楽多文庫がらくたぶんこ』が創刊された。紅葉こうようさざなみ思案しあんけんを競う中にも美妙の「情詩人」が一頭いっとうぬきんでて評判となった。
美妙斎美妙 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そして、そのなかには、くろてつのがっしりしたかごのなかに、一頭とうおおきなくまが、はいっていました。
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)