“中間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゅうげん56.8%
ちゅうかん9.9%
ちうげん7.2%
なかま5.4%
ちゆうげん5.4%
ちゆうかん4.5%
あいだ3.6%
なか3.6%
ちうかん2.7%
なかば0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後世低級の使用人を「中間ちゅうげん」とも、「ハシタ」ともいったのは、やはり同じ意味で、ハシタはすなわちハシヒトの訛りであります。
(その癖又一面には父の玄鶴とお芳の兄との中間ちゅうかんに立っている関係上、いつか素気なく先方の頼みを断れない気もちにも落ちこんでいた。)
玄鶴山房 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
引込ひつこませる、とみづのでばなとふのでも、おくみはさすがに武家ぶけ女房にようばう中間ちうげんはだいたものを無理むりようとはしなかつた。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いらはつとも聞かなかつたと正太もちうちうたこかいの手を止めて、誰れか中間なかまが来たのでは無いかとうれしがるに
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おつて供𢌞り徒士の者、中間ちゆうげん、奴共風俗不宜よろしからずがさつに有之、供先にても口論仕不屆に候自今風俗相改かうとふと致し、相愼つゝし
凡愚姐御考 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
樹木じゆもくには、それ/″\日陰地ひかげちにもよくそだや、また日陰ひかげ日陽ひなた中間ちゆうかんのところをこのなど種類しゆるいによつて、土地とちてき不適ふてきがあります。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
玉子焼鍋へ油を敷いておいて今の物を少しずつ中間あいだを離して入れます。あんまり密着くっつけて入れると膨らむ時中でたがいに着いてしまいます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
「どんな連中もこんな連中もねえ、その時分の大部屋のものは内密ないしょでみんな稼いだんだ。——そのまた中間なかへ入ってサヤをとる奴なんぞいたんだ。」
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
大評判おほひやうばん怪窟くわいくつ※それは、東京とうきやう横濱よこはまとの中間ちうかんで、川崎かはさきからも鶴見つるみからも一らずのところである。神奈川縣橘樹郡旭村大字駒岡村かながはけんたちばなごほりあさひむらおほあざこまおかむら瓢簟山ひようたんやま東面部とうめんぶ其怪窟そのくわいくつはある。
夢とまことの中間なかばなり。
北村透谷詩集 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)