“爰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ50.0%
こゝ45.5%
ココ3.0%
これ0.8%
なん0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここによきはかりごとこそあれ、頃日このころ金眸きんぼう大王が御内みうちつかへて、新参なれどもまめだちて働けば、大王の寵愛おおぼえ浅からぬ、彼の黒衣こくえこそよかんめれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
たゞこゝにハルトマンが哲學上の用語例によりて、右の三目を譯せば足りなむ。固有は類想ガツツングスイデエなり、折衷は個想インヂヰヅアアルイデエなり、人間は小天地想ミクロコスミスムスなり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
然リト雖モ、愚子狂子、稀レニ良薬ヲウケテメズ、何ゾソノツタナキヤ。ココニ近代、一聖人ショウニンアリ、一巻ノ書ヲ作リ、ナヅケテ、「選択本願念仏集センジャクホンガンネンブツシュウ
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
返ラヌ道ト成ヌルコソかなシケレ、セメテこれニテ腹切テ四手しでノ山トヤランノ御供スベシ、急ギ介錯セヨト有シカバ、後見ノ男申様まうすやうハ、合戦ノ御負おんまけハ疑ナシ、敗軍ノ兵ドモ昨日今日引モ切ラズ馳セ参候
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
なんもちゐん 空言を用ゐるを。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)