“問”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
と68.0%
とい12.2%
とひ7.2%
たず2.2%
とわ2.2%
とは1.8%
とふ1.4%
とう1.1%
き0.7%
ど0.7%
もん0.7%
とへ0.4%
たづ0.4%
たづね0.4%
とふて0.4%
キヌ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親方(おやかた)、おまえさんは、戦争(せんそう)にいきなさったか。」と、ききました。ふいにこう問(と)いかけられたので、馭者(ぎょしゃ)は、おどろいた顔(かお)をして
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
安藤謹んで曰く、今日蘆原(あしはら)を下人二三人召連通(めしつれとおり)候処、蘆原より敵か味方かと問(とい)、乗掛見れば、士(さむらい)一人床机に掛り、下人四五人並(ならび)居たり。
大阪夏之陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「でも宅(うち)の事(こと)を始終(しじゆう)淋(さむ)しい/\と思(おも)つてゐらつしやるから、必竟(ひつきやう)あんな事(こと)を仰(おつ)しやるんでせう」と前(まへ)と略(ほゞ)似(に)た樣(やう)な問(とひ)を繰(く)り返(かへ)した。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
庭木に吊るした籠の中の声を聞いて、客はふしぎそうに問(たず)ねるのである。そして本物の猫も不思議そうに籠を見上げるくらいである。
懸巣 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
お辰かと珠運も抱(だき)しめて額(ひたい)に唇。彫像が動いたのやら、女が来たのやら、問(とわ)ば拙(つたな)く語らば遅し。玄(げん)の又(また)玄(げん)摩訶不思議(まかふしぎ)。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
暮(くら)し兼(かね)るも二君に仕へぬ我魂魄(わがたましひ)武士の本意と思へども實(げ)にあぢきなき浮世(うきよ)かなと一人涙を流したる問(とは)ず語(がた)りの心の中思ひ遣(やら)れて憐(あは)れなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
傾(かたぶ)け其許(そのもと)何時(いつ)江戸へ參られしやと問(とふ)に彦三郎は今朝(こんてう)福井町へ着(ちやく)し直(すぐ)に承まはり糺(たゞ)し只今爰許(こゝもと)へ參りしと申ゆゑ彌々(いよ/\)合點行ず段々樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「翁遷化(せんげ)の年深川を出(いで)給ふ時、野坡(やは)問(とう)て云(いふ)、俳諧やはり今のごとく作し侍らんや。翁曰、しばらく今の風なるべし、五七(ごしち)年も過なば一変あらんとなり。」
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「お爺さん、一寸お尋ね申します、佐世保の方には此の道を行つて好(え)えのでせうか。」私は直ぐ前に歩いてゐる老人に問(き)いた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
秋萩を妻問(ど)ふ鹿(か)こそ、一子(ひとりご)に子持(も)たりといへ、鹿児(かこ)じもの吾が独子(ひとりご)の、草枕旅にし行けば、竹珠(たかだま)を繁(しじ)に貫(ぬ)き垂り、斎戸(いはひべ)に木綿(ゆふ)取(と)り垂(し)でて、斎(いは)ひつつ吾が思ふ吾子(あこ)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
〔譯〕學(がく)之を古訓(こくん)に稽(かんが)へ、問(もん)之を師友に質(たゞ)すは、人皆之を知る。學必ず之を躬に學び、問必ず諸を心に問ふは、其れ幾人有らんか。
そこ/\に聞(きゝ)なし我が部屋(へや)に到(いた)り身拵(みごしら)へして新造禿を引連兵庫屋へ行(ゆく)途(と)中桐屋へ立寄(たちより)歌浦さんの御客は上方の衆かと問(とへ)ば女房飛(とん)で出(いで)御前樣の御言葉(おものごし)に能(よく)似(に)て御出(おいで)なさると云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
姉さんは何處にゐるのかと問(たづ)ね、打木田はまるで便りがないと答へ、實は私は三年間ちよつとしたことで、何處にも顏を出せない處にゐたのだと、率直にいつた。
汽車で逢つた女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)
盡(つく)されしは京都堂上方(だうじやうがた)の御内(みうち)に關係(かゝはる)の事故(がら)なればなり然(され)ど四海に轟(とゞろ)く明智(めいち)の忠相(たゞすけ)殿ゆゑ始終(しじう)の所まで洞察(みとほ)されて嚴敷(きびしく)問(たづね)られければ大惡(だいあく)無道(ぶだう)の安間平左衞門も終に白状に及び口書も相濟(あひすみ)御咎(とがめ)の次第を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
或人(あるひと)問(とふて)曰(いはく)、雪の形(かたち)六出(むつかど)なるは前(まえ)に弁(べん)ありて詳(つまびらか)也。雪頽(なだれ)は雪の塊(かたまり)ならん、砕(くだけ)たる形(かたち)雪の六出(むつかど)なる本形(ほんけい)をうしなひて方形(かどだつ)はいかん。
不断も加賀染の模様のいいのなんか着せていろいろ身ぎれいにしてやるので誰云うともなく美人問(キヌ)屋と云ってその娘を見ようと前に立つ人はたえた事がない