“大丈夫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だいじょうぶ50.0%
だいぢやうぶ18.8%
だいじやうぶ6.9%
でえじょうぶ4.9%
でいじょうぶ2.8%
だいじょうふ2.8%
ますらお2.1%
だいじようぶ1.4%
でえぢやうぶ1.4%
だいぢゃうぶ0.7%
だいぢやうふ0.7%
だえじょうぶ0.7%
だえぢよぶ0.7%
だいぜうぶ0.7%
だいぢようぶ0.7%
だいしょうぶ0.7%
だいじょぶ0.7%
だえぢやうぶ0.7%
だえぢようぶ0.7%
でえぢよぶ0.7%
ますらを0.7%
シンチ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
特務曹長「はい大丈夫だいじょうぶであります。後列の方の六人でよく拝見しろ。」(渡す。最後の六人これを受けとり直ちに一箇ずつちぎる。)
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
しか崖丈がけだけ大丈夫だいぢやうぶです。どんなことがあつたつてえつこはねえんだからと、あたか自分じぶんのものを辯護べんごでもするやうりきんでかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
此所こゝならば度々たび/″\たが、大發掘だいはつくつはせずにるのだ。今日けふつてもいかとふと、大丈夫だいじやうぶだ。原田文海はらだぶんかい心得こゝろえとると大呑込おほのみこみ。
清「大丈夫でえじょうぶだ、あゝゝ魂消たあんまり小言を云わねえがえよ、義理立をして見す/\子を殺すようなことが出来る、もう其様そんなに心配しねえが宜えよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
案「狼は出ねえが、うわばみしゝが出まさア、なアに出ても飛道具とびどうぐウ持っているから大丈夫でいじょうぶでござりやす、あんた方の荷物をお出しなせえ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そこが大丈夫だいじょうふの苦しむところじゃ……それはとにかくそちと一緒に、走って参った男女の者、あの人々は何者じゃ!
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
一首の意は、大丈夫ますらおだと自任していたこのおれも、お前との別離が悲しく、此処ここの〔水茎の〕(枕詞)水城みずきのうえに、涙を落すのだ、というのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
こゝかしこにたくさんにありますから、これひととほり見物けんぶつしてあるくだけでも、ロンドンで一週間いつしゆうかんぐらゐは、大丈夫だいじようぶかゝるでせう。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「なあに、がためるところけてせえけば大丈夫でえぢやうぶなものさ、田植たうゑまでるやうににはめてくのよ」亭主ていしゆ自分じぶんわん牛蒡ごぼうはさんでいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
……それはさうと、只今たゞいままうしましたとほり、初穗節はつほまつりよるになると、ちゃうどお十四にならッしゃります、大丈夫だいぢゃうぶでござります、はい、おぼえてりまする。
おそれ我方非分ひぶんと知りながら是をさばく事遠慮ゑんりよする所かの越前守は奉行ぶぎやうとなつてたちまち一時に是非ぜひたゞ我領分わがりやうぶんをまけになしたるだんあつぱれ器量きりやう格別かくべつにしてじんゆうとく兼備けんび大丈夫だいぢやうふなりかれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
馬「なに貴方あんた、滅多にはねえ大丈夫だえじょうぶだが、先月谷川へ客一人打込ぶちこんだが、あの客は何うしたか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ほんにさうだつけなまあ、おくれつちやつたつけなあ、わすれてたつけが大丈夫だえぢよぶだんべかなあ」といつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大丈夫だいぜうぶです。わたしはそんなに……。」
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
「こんだこさ大丈夫だいぢようぶだ、せんにやどうしてひゞなんぞいつたけかよ」鍛冶かぢあせひたひ勘次かんじけて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
汽車がよっぽど動き出してから、もう大丈夫だいしょうぶだろうと思って、窓から首を出して、振り向いたら、やっぱり立っていた。何だか大変小さく見えた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なんでも人間にんげんあぶらすやうだら身體からだ大丈夫だえぢやうぶだから、卯平うへいそうれ一ぺえ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「さうですか、そんぢやお内儀かみさんどうかさうしておくんなせえ、お内儀かみさんにもれえせえすりや大丈夫だえぢようぶでがすから、なあにあかくせえありや什麽どんなんでもかまあねえんでがすがね」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
身上しんしやうもあんときかんぢやよくなるしね、兄弟中きやうでえぢういまぢやりせが一ばんだつてつてつとこなのせ、お内儀かみさんあれなら大丈夫でえぢよぶだからつてゆつれあんしたつけが婿むこ心底しんていくつてね、爺婆ぢゝばゝあげつて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
大丈夫ますらを現心うつしごころも吾は無し夜昼といはず恋ひしわたれば」(巻十一・二三七六)等が参考となるだろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)